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カード別使用感 Bee

カード別使用感
05 /03 2007
BICYCLEに続いて今回は「Bee」
今のところ僕にとって一番扱い易いカードとなっています。

「Bee DIAMOND BACK」
マジックで使用される事は殆どありません。
カジノで使われているU.S.P.C社のブランドです。

1892年から続くこの「Bee」というブランドは、生産された内の7割程度しか正規品として市場に出ないとも言われているくらい厳しい審査によってその品質が管理されています。
価格からは考えられないほどの良い質を持っており世界中のカジノで使用されるブランドとなっています。
これまで幾つかのデザインが作られましたが、現在は「DIAMOND BACK」(昔はNo.67と書かれていたようです)という格子状の裏模様が生産され続けています。

この格子状の裏模様の上下にカジノのロゴを印刷したり、あるいはWynnのようにデザインを変えて特定のカジノ専用に作られることも多いのです。デザインも質も違いますが、全部「Bee」ブランドなのです。

今回の使用感は現在においてどのショップでも扱っている、一番ポピュラーなBee、ダイヤモンドバックです。
裏のデザインはシンプルなダイアモンド柄で、白枠に縁取られていません。
このため一枚でもひっくり返っていると横から見たときに直ぐに分かってしまいます。
カジノデックなので品質は高いのですがマジックには使用されない理由です。

価格はお店によってかなり異なりますが、安い所で350、普通は600円くらいです。
海外では大体2~3ドル程度で購入できます。
ジョーカー2枚、宣伝カード1枚入っています。
ジョーカーは一見同じ絵柄に見えますが、よく見ると★マークの大きさが違います。

開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆」(7)
BICYCLEは「滑りすぎる」と感じましたが、Beeではそのようなことはありません。
エンボス無しのプラスティックコーティングされたカードや、ツルツルのカードは滑り過ぎてしまうものが多いですが、Beeでそのようなことはありません。

裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆」(6)
マジック用として「★★」(2)
非常にシンプルなダイアモンド柄です。
僕は好きです。こういうシンプルさ。
白枠で縁取っていないのでマジックに使用するには難しいデックです。
ですが、ギャンブルデモンストレーションでは逆に使い勝手が増します。
ディール系のテクニックでは白枠の無い方が都合が良いですね。

スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆☆☆」(8)
Beeの滑り方はとってもなめらかで、広げ心地も良いですね。
しかもその良い滑り具合が長持ちするとおもいます。
インデックスが見えるくらいに広げようと思い、その思ったとおりの幅に広がってくれます。

リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
BeeはBICYCLEに比べ少々硬く感じましたがシャフルする際は丁度良い硬さです。
滑りすぎることも少ないため、非常にシャフルしやすいデックです。

ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆」(6)
滑らかにかみ合っていきます。軽い感触ではありませんが、かみ合わせやすく、パーフェクトファローも行いやすいカードです。

カードの硬さ
「★★★★★☆」(6)
BICYCLEに比べ少々弾力の強いデックです。お陰でシャフルしやすいですね。
カードの端と端が付いてしまうくらいまで曲げても折り目は付きません。
耐久性もBICYCLEよりあるでしょう。

エンボス加工の有無
有り
表面加工は「CAMBRIC FINISH」です。

何層構造か
3層構造になっています。
右側の写真は半分ひっくり返した状態です。
ナチュラルブレイクも何もありません。丸分かり状態ですね。
白枠が無いとこうなっちゃいます。

値段との釣り合い
[#IMAGE|S3#]
BICYCLEよりも若干高め、というデックですが、まとめ買いであれば殆ど値段は変わりません。この品質では破格といえます。

総評
カードの質においてはBICYCLEよりも確実に良いと思います。
扱いやすく、少々硬めのためか、すぐにはヘタってきません。
BeeのDIAMOND BACKで白枠のあるデックもありますが、なんだか違和感がありますね。白枠無い方が僕は好きです。
BICYCLEの不満点だった「滑りすぎ」もこのデックでは感じられませんでした。
BICYCLEはデックの側面を触るとサラサラしてますが、Beeはザラザラしていています(白枠が無いから・・・・?)。特徴的な触り心地だと思います。

Beeというのはカジノによって違うデザインであったり、質が若干違ったりする面白いブランドです。例えばこの使用感のBeeと、Beeブランドで作られたWynn Deckでは全く違う質感を持っています。もっと言うと、作られた年代によっても質感は大分変わります。
しかしどのカードを触ってもいえるのは「シャフルしやすい」「耐久性がある」ということ。僕の個人的な感想ですけども。
シャフルしやすい、ディーリングしやすい、スプレッドしやすい。「扱いやすさ」という点においてBeeというカードは他よりも確実に勝っていると僕は思っています。
あと重要な点ですが、価格が安い、というのもいいですね。「最高のカード」の1つといっても過言ではない質です。

カード別使用感 目次

コメント

非公開コメント

No title

Beeは本当にたくさんの種類がありますね。
このスタンダードなBeeは、リボンスプレッドをする感触が他のカードにはないほど良い感じがします。
とはいえ、マジックとフラリッシュしかしない私にはあまり使わないカードですが……。

この前、とある大きい雑貨屋に海外のカードが何かないか見にいったのですが、Beeがありました。
その他にBeeのパンダバージョンがあったのでかなり興味が引かれました(その店はBee・パンダバージョン共に1050円と高すぎるので買いませんでした)。
ですが、そのパンダBeeは良く見てみるとU.S.P.C社の字は一切なく、さらに見てみると、「made in China」とありました(汗)。

模倣品が出るとは、さすがBeeだなと感じました。
偽物の方の品質はちょっとだけ気になります。

No title

コメント有難うございます。
Beeブランドのカードはカジノのデザインによっては白枠が付いたりしますので、そういったカードを見つけると嬉しくなりますね。
マジックに使えます。
パンダBeeの詳細は分からないのですが、パンダということは中国製でも不思議じゃない(?)かもしれません。
まぁ、でもBeeを謳いながらU.S.P.C社の表記が無いのは模倣品に違いありませんね。
200円くらいなら1つ購入して触ってみたいですが、Beeひとつに1000円は、やっぱり高いです。

No title

上記のパンダBee買ってみました。
フタを開けると中に小さなメモが入っていて、
『一等品』
と書いてありましたが、質は???です。
本家Beeとは似ても似つかない感触で、
これほどカサカサ&パサパサで滑りの悪いカードは珍しいかも。
でもジョーカーのパンダ柄は可愛くてイイです。
コレクション用としてはマルですが、普段使いには向きませんね。
ちなみに525円でした。

No title

コメント有難うございます。
「一等品」て、そんなメモが入っている時点でちょっと違うような気もします。
デザインが良ければコレクションとして良いのでしょうが、「Bee」を謳うのは止めて欲しいですし、わざわざBeeにしなくてもいいように思うのですけどね。

No title

個体差がありますが、地味にスプレッドをしないでデックのサイドを見るだけで分かるワンウェイデックになるので枠無しは枠無しで好きだったりします。ディールも様々出来ますし。サイドやボトムへのマークドも可能なので弄っていて妄想が膨らむカードでもありますが。ゲームで使うにはせめてBumble Beeじゃないとちょっと気が引けますね。

No title

コメントありがとうございます。
40年位前のBeeは模様が完全に揃っており、現在のダイヤモンドバックのように側面がバラバラになりません。現在のモノは新品から何枚かだけひっくり返しておくと分かるのですが、一度シャフルしてしまったものを揃えるのが大変です。
ゲームだとカードの耐久性が一番大切だと思います。マジックと違い、さまざまな人の手に渡るため、直ぐにフニャってくるようでは使いにくいでしょう。やはりゲームするならプラ製が良いのかもしれませんね。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。