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TVでマジックを放送する意味

マジックの話し
04 /10 2007
先日ゲツヨル!という番組でマジックのスペシャルが放送されたそうで。
僕はこの番組を観ませんでしたが、前田知洋さんやナポレオンズさん、クリエイターの沢浩さんと益田克也さん、透明のカップを使ったカップアンドボールが有名なJASON LATIMER氏など、かなり豪華な顔ぶれだったみたいです。
ここ数年、藤井明さんや前田知洋さんの活躍を受けてTVでクロースアップマジックのスペシャル番組を組むことが多くなっていますね。

活躍しているトッププロやクリエイター達のマジックを観ることができるのは素晴らしいことですが、僕はマジック番組の見せ方が嫌い。
どうしてそうするのか解らないけれど、何故か「対決」という構図にしている点とか。
特別にマジック関係者の審査員などは居ないのに。あれ、意味無いんじゃないかな?
それと、出演されたマジシャンの方々には大変に失礼な「マジック(ギャンブル)テクニックの裏側公開!」みたいな点。TVでマジック特番観ていると大抵これやる。

今回の番組でも少しあったみたいですね。
「セカンドディール」や「マークドデック」がチラリと公開されてしまったらしく、「おいおい・・・・」と呆れてしまいました。「マークドデック」なんてどうして見せるかなぁ。

「マジックの種明かし」ではなくて、もっと直接的な「技法」や「ギミック」などを明かして見せるのは本当にタチが悪いと僕は思うのです。
ディズニーランドでアトラクションの機械仕掛けを見せちゃうのと同じような意味でしょ。
ましてやそれをTVでなんて。

これは僕の自論ですけどね。
TVで「マジック」や他の様々な芸能を放送するのは「観ていて楽しい」からですよ。
それを演じている人や生業にしている人は、様々な技法や観客からは見えない影の部分を支えにして見ている人を楽しませたり感動させているのです。
それを下品にも暴いて見せてしまうのは「やってはいけない事」でしょう。

僕はマジックをやっている人間だから、TVで色々と明かされてしまうのに腹を立てているけれど、マジックの技法やギミックを何も知らない視聴者はそれを観ていて楽しいのかなぁ・・・?

デイビッド・カッパーフィールドが毎年年末に組んでいたマジックのスペシャル番組(あれ今でもやっているのかな?)みたいに、本当にマジックのパフォーマンスのみで楽しませてくれる番組を作って欲しいものです。

ムリだろうなぁ・・・・。

コメント

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No title

確かに『対決』にする意味はなく、純粋にマジックショーとして放送すべきなのですが、テレビ局は視聴率重視で構成するんですよねぇ。
種を見破りたければ、視聴者は勝手に個人でやれば良いわけで、テレビでわざわざ促す必要はありませんよね。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。