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創作日数5日

マジックの話し
05 /23 2010
エンターテイナーに乗せて。良い曲ですよねぇ。



この作品を作り上げるのに掛かった時間はなんと5日間です。

まずその切欠から。

belkaさんとこの16日の記事で、荒木一郎さんの「テクニカルなカード~~」第2巻の「女マジシャンスペード」に触れられて、同じく荒木一郎さんの「テクニカルなカードマジック~~」の第1巻に載っている「曲芸師のカード」とくっ付けて創作されておりました。

それを読んで「曲芸師のカード」ってどんなのだったっけ?と思って第1巻を探したのですが見つかりませんでした。まぁ、どっかにあるんですが。

で、仕方ないから「曲芸師のカード」でグーグル先生に聞いてみたら、案の定、動画が出てくるわけですよね。ほんと便利ですねぇ。

ああ、こういうトリックね。なるほどね。
と思って、たまたまテーブルに出ていたPHOENIXデックで試して、自分の手順を組んでいって、途中で、「あれ?これ裏模様あれできるんじゃないかな?」と思って、これまたテーブルに出ていたSWEデックと組み合わせて手順が出来上がりました。
S&Mのピンポンダッシュ手順で色々考えていたので、色変えるのはさらーっと考え付きました。

17日にbelkaさんのとこの記事を読んで、手順が組み上がるまで大体15分。

「手順を組む」という目的だけであれば、ここで満足するのかもしれませんが、僕としてはここから先が本番ですよね。

さて、どのカードを使おうか

2色使うのって使うカードに迷うんですよねぇ。
目の前に100種類くらいトランプあるんですよ、そら悩むよ。

2~3日くらい掛けて最終的に決まったトランプはRJRTCのBee。
あれ、結構綺麗ですもんね。その赤と青でいけるな、と。

で動画に撮って観てみましたが、綺麗なんですけど、もうちょっとエグさが足りないというか、ちょっと地味な感じでした。

こらいかん、と思って、選びなおしですよね。

で、「そうだ、ANGLOを使おう!あれあんまり動画には使っていないし!」と閃きました。ANGLOの09じゃない方で普段から出ているのがゴールドだけだったので、他の色を探すことに。

探す前にもう色は決まっていました。僕の好きな青と、それに似合う赤です。

この色合いでばっちりエグいし、決まったね。

そう思いました。

でも探しても探しても、赤が出てこない。あれ?必ず一色ずつ持っているはずなのに、おかしいな。あれ~、と探すこと数十分。

思い出しました。あれ、ある人に会った時にあげちゃってた。
それ以来買ってないや。

うわ~しまった、青に赤でばっちり決まると思ったのに。どうしよう、el-ducoさんから買うか?買っても届くのは1週間先だし、うわ~悩む、どうしよう。

ANGLOシリーズの色で幾つか試すこと数十分。最終的にあの色になりました。
グリーンとか黒だと暗くて映り難くて、白だと逆に光っちゃって駄目だったんです。

で、やってみたんですけどね、最初はひっくり返ったりするカードはクイーンを使っていたんです。挟むカードは2枚の赤のAで。
ところが、それだとある問題が発生しまして、こりゃムリだ、となりました。

やっぱりU.S.P.C社製の何かにしようかなぁ、と考え直し、また色々探すこと1日。
やっぱりANGLO使いたい、と決心するのに1日。

手順組むのに15分、トランプ選ぶのに4日以上。合計5日間。

あれですね、新しいPCパーツ買うときとか、腕時計買うときとか、選ぶ事自体が目的化しているような感じでしたね。面白かったからよかったけど。ジェニングスの新刊読んでます。
この本で一番楽しみにしていたのは「トリックカード付き」という点。
ジェニングスって、僕の中でかなりのピュアリストというイメージだったので、その人が作るトリックカード使用の手順ってどんなのだろうなぁ、と思っていました。
昔、来日した際の写真で、バーノンと共に浴衣着ている姿とかもあって面白いですよ。

コメント

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No title

k_motonariさんらしい時間のかけ方ですね。
この手順、大好きです。面白い!

No title

音楽とストーリーがマッチしていて良いですね
カードを選ぶのに迷うなんてうらやましいです
僕は選ぶほどカードもありません汗

No title

紹介ありがとうございます。
裏面は盲点でした。
なるほど~と思いながら見てたら最後にびっくりしました。

No title

バックの色が変わるマジックはたくさんありますが、変化することにしっかりとストーリーが付いてくるっていうのは珍しくて面白いですね!!

僕もマジックを創作するのは好きなのですが、スーリーを付けるのが苦手なので、見習いたいです!

ジェニングス氏の本は面白いですか?

そーいえばディングル氏の本、まだ半分も読んでない・・・

でも見つけたら買っちゃうんだろうけど・・

No title

私も練習でカードがたくさん入った引き出しから
どれにするか選んで行うときがあります。
ハードな技法を行うときはさすがにつかいこんだカードで練習です。

曲芸師のカードはまだやり方知らないですが、
他の方の動画で見たことがあります。
でも、k_motonariさんの手順面白かったです。

ちなみに私も中学や高校のクラスでは
違うオーラを発していたほうです。
なんていうか、暗いというか、とっつきにくい感じと言うかね…ハハハ…

No title

コメントありがとうございます。

ジョンさん
有難うございます。普通、現象を詰め込むのは良くないのですが、こういうストーリーなら、それも「あり」かな、と思いながら作りました。

anbisyasuさん
選ぶのに時間が掛かり過ぎると、途中で飽きちゃって手順も忘れることがありますけどね。

belkaさん
そう言って頂けると作った甲斐があります。

ほほうほうほうさん
普通の作品集などは、何度も読んでいると書いていないその人の癖というか、特徴が何となく分かってくるのですが、このジェニングスの本はジェニングスの考え方そのものを技法や作品を通して伝えたいのかな、と思える内容ですね。
ですのでジェニングスの作った良い作品だけをとにかく知りたい、演じてみたい、という人が読むと、もしかしたらつまらなく感じるかもしれません。
まぁ、まだまだ読んでいないのでパラ読みした感想ですが。

reeclowさん
ノーマルデックで軽く見せるには良い作品だと思います、曲芸師のカードは。
僕は八方美人なので、高校時代の友人などと食事に行ったりすると「未だに思考回路が分からない」とか「冷たいようで優しい」とか「優しそうに見えて淡泊」だとか、色々言われます

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。