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線引き

マジックの話し
03 /16 2010
カードマジックに取り組むとき、みなさん必ず「ある線引き」をしていると思うのですよね。
純粋なテクニックを使ってノーマルデックで見せるか、フェイクカード・デュプリケイト・ネタもののデックを使うかどうか、という線引きです。

何の本だかもう忘れてしまったのですが、あるマジシャンがマジシャン仲間にカードマジックを見せた後、「実はフェイクカードを使っていたんだ」と伝えたらカードを投げつけられた、というのを読んだことがあります。なんだったかなぁ・・・?
演じるマジックにもよりますが、例えばDan&Daveが超絶技巧を駆使して魅せるカードの移動現象でデュプリケイトが使われていたら「それはちょっと・・・」と思うかもしれませんね。

明らかなネタモノや特殊なガフを使うものは別として、カードのトランスポジションやユニバーサルカードなどの変化現象にデュプリケイトを使うのは人によって意見が異なる点だと思います。
ジェニングスの代表作「ビジター」はデュプリケイトを使えばもっと簡単になりますが、あの有り得ない移動現象をデュプリケイトを使わずに成し得た点が美しく、素晴らしいと感じられる作品ではないでしょうか。

その辺の線引きをみなさんやってるように僕は思うのですよね。



2枚の位置交換現象としてとってもクリーンな見せ方です。もちろんデュプリケイトを使っています。これはデュプリケイトを使わないと出せないクリーンさでしょうね。

デュプリケイトを使わない交換現象としては「プロが明かす~~」に載っている「見えない飛行」が最初のものと言われているそうですよ。これはまさにサロンでカードマジックを演じている時代のトリックだと感じられますね。

デュプリケイトを使わないことに何らかの美学的なものを感じることは確かにあります。しかし、現象を第一に考えてフェイクカード・デュプリケイトを使うのもまた良い手順でしょう。
なんだか見えない境界線があるようで僕は面白く思うのです。

コメント

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No title

こんにちは。確かAndthensomeの中でDan and Daveがデュプリケイトを使用していて、かなり失望しました。
でも、特にマジシャン相手に演じるとき、日頃テクニックばかりのマジックばかりやっているならギャフやデュプリケイトを使うことで不可能現象を演じられるかもしれません。

No title

映像を見てもどのあたりがフェイクカードなのかすら分らないマジシャン未満の私ですが マジシャンの側のお気持ちと観客の側の気持ちのすれ違いかもしれません やっぱりマジシャン・マジックに夢を見る方も多いからでは?私はフェイクだろうがなんだろうが 自分には出来ない事をなさってる段階で尊敬します。マジシャンさんは私にとっては職人さんです。

No title

お客さんから見ればカードが入れ替わればデュプリケイトを使ってようが使ってまいが一緒なんですけどデュプリケイトを使うか使わないかよく迷ってしまいます。。

No title

たしか松田道弘さんの本でポールハリスがアランアッカーマンにリバースエースアセンブリーを見せたときのエピソードとして書かれていた気がします。

No title

ホーミングカード(事典で3つ目のもの)はデュプリケイトを使わずできるのでとても素晴らしい現象だと思います。
デュプリケイトがあると、同じカードを用意する手間があるのであまり好かれなかったり、邪道に考える人もいますね。でも、クリーンで自然に行うためにデュプリケイトに限らず、ネタものを使うことを考えると何とも言えません。
ようはきれいに見えて自然で効率的でばれないものが評価されるんだと思います。

No title

ノンギャフ・ノンエキストラで出来る、というのは、演者側の満足感というか縛りプレイ(による楽しみ)みたいなものなんじゃないでしょうか。超絶技巧はそれ自体凄いですが、適切なタイミングで適切なギャフを使うほうが現象としても手順としてもより鮮やかになると思いますし。もっとも、それだけギャフを"適切に使いこなせている"人が少ないのかもしれないのですけれど。いや、自戒自戒。ちなみに私は、目的のためには手段は問いません。

No title

コメントありがとうございます。

shanaRさん
要は、使うタイミングの問題なのでしょうね。でも確かに使ってほしくない時もあります。

カハルさん
「使った方が鮮やかだけど、ノーマルで行えないだろうか」というマジシャンの気持ちの問題でもあるかもしれませんね。確かに見る側と見せる側ではすれ違っているかもしれません。

anbisyasuさん
デュプリケイトを使うとあっさりと出来上がってしまう点に、マニアとしての不満が出てくるのかもしれませんね。

No title

アルマナックさん
教えていただいて有難うございます。でも、それかどうかきちんと思い出せません。かなり昔に、本の中の小さなコラムのような形で読んだと記憶しています。

reeclowさん
フェイクカードなどを使うとその「処理」も考えないといけませんからね。単発で終わるのなら良いのですが、そのあとに続けたい場合は適切な処理が必要になるのでそれを嫌う人もいるかもしれませんね。

きょうじゅさん
縛りプレイ、なるほど、そうですね。
アンネマンの「1人の観客のために99人のサクラを使う」という言葉が思い浮かびました。確かあの人、延々とトリプルリフト(だったかな?)を繰り返すストップトリックを発表していたり、割と手段を選ばなかったのかもしれませんね。
それくらい割り切ると、観客から見て信じられないトリックが演じられるかもしれません。ただ、スライトで何とか出来ないかなぁと考えるのがマニアの楽しみでもあるような気もしますね。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。