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何故最後に変化させるのか

マジックの話し
01 /11 2010
教授さんのとこで見つけたジェネレーターが思った以上にカッコよく出来上がる。暫くはトマトの代わりにでも。

オープントラベラーで最後のAを変化させる必要があるのかどうか。
これは色々な理由がありそうですね。
僕個人としては変えなくていいと思っています。なんだか一息入れた後にまだ残っていた現象を詰め込む印象を受けてしまうのですよね。
マジックとしてどうかと聞かれたらとても良いマジックだとは思いますが。

キングからエースという変化も、ぼーっとして観ていたら気づかないかもしれません。
4枚目が飛んできたところでこのマジックは綺麗に終わっているんですが、そこに何か持ってこようとしたら全く別のマジックとして演じないと中途半端になるような気がするんです。
例えばバラバラのカードを4枚のエースに変える加藤英夫さんの「幽霊カード」とくっつけてみました。

バラバラのカードが集まって最後にエースになってました。という流れのほうが、まだ分かりやすいんじゃないかなと僕は思います。一応エースになったことでオチも付いているし。

以前僕がアップしたものは純粋にカードの移動を見せていましたが、カードの変化が入ると全然違うマジックのようになっていますね。


それまでの流れを切って何か付け足す時はそのマジックが何を見せるモノなのか全体像をもう一度確認してみると「あ、これは別に必要ないな」と気づくことも多いはず。
オープントラベラーのようにしっかり作りあげられているマジックに何か新しいものを取り入れようとするなら、もういっそのこと別のマジックにしてしまうほうが良いかもしれませんね。

もし僕が演じるとしたら変化現象の無いほうにすると思います。
動画で見比べてみて如何でしょうか。エースの飛行だけのほうが良くありませんか?
良くありませんか?というと片方が悪いみたいですが、そうではなくて、マジックを見た後にスッキリと説明つく印象のほうが良いように僕は考えているので、このマジックの場合は飛行現象だけのほうが良いのではと思うのです。
皆さんは如何でしょうか。

コメント

非公開コメント

No title

観客にどんな「不思議」を頭の残したいか、ですね。

基本的に人間って一番最後に起こった現象が一番印象に残ります。
それを「カードの見えない飛行」か「カードの変化」かにするか。
自分からしたら前者の方が、不可能性の高い魅力的な現象のように感じます。

現象と現象を組み合わせることは、悪いことではないと思います。
しかし大から小より、小から大の方が印象に残ると思います。

つまり、カードの変化を見せ、オープントラベラーに移る。
こっちの方が作品の魅力を見ている人に混乱無く伝えることが出来ると思います。

演技が終わった後に「じゃあ、さっきのカードはどこいったの??」とか聞かれたら、オープントラベラーを演じる意味すら無いと思いますし。

No title

コメントありがとうございます。
オチが印象に強く残るということですね。
カードの変化を見せてから飛行現象に移るというのはよいですね。それぞれが別のトリックとして確立されていますので見ていて混乱しないと思います。

No title

やはり現象が分散してしまうとマジックはきれいに見えませんね。
マニアックな落ちのあるマジックも考えものです。

やはり現象をそれぞれ区切って演じることが大切ですね。

No title

コメントありがとうございます。
カラーチェンジなどを行うとさらに面白くなるトリックもありますが、全てがそうではないですね。
安易に変なクライマックスを付けるよりもそのまま素直に演じるほうが効果的なものも多いと思います。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。