マキシ改悪
カードマジックの書籍から
[追記]
アラジンの青色をご注文いただいた方へお詫びのご連絡がございます。
メールを送りましたのでご確認をお願いいたします。
マジックの本を読んでいて首をひねりたくなる解説というのは稀にあるもので。
その動作が何を意味するのかといった本質的な理解が必要なこともありますが、「それはいくらなんでもお粗末なんじゃないの?」という解説も極まれに。
カードマジック事典から。
「Maxi-Twist(ひっくり返るA)」 by Roger Smith
マジシャンは4枚のAを示し、表向きに持つ。
パケットを振るごとにAが1枚ずつ裏返っていく。
「本当に4枚しか使っていませんよ」と言いながら表向きに数えなおすと4枚のAのはずが、スペードのA~4に変わっている。
最後の意表を突くクライマックスが本当に鮮やかなトリックです。
でも、カードマジック事典での解説は最初の大切な部分をかなり端折って書かれているので「・・・ん?」となります。
最初に読んだときは「え、これじゃ・・・どういうこと?」という感想を持ちました。
「方法」の②の部分ですね。大切な部分が書かれていません。
今なら動画で探せば一発で分かりますが、そうでなければ想像力を働かせるしかありません。僕はこの作品が解説されているものを他に知らないので何とも言えないのですが、この部分は不親切でしょうね。
その部分に関連することなのですが、この作品では最後に少しトリックの「跡」が残りますよね。最後のあのカードやあのカードの処理をするとなると、どうしてもそれまでの綺麗な流れを止めてしまうような気がするのですよね。
本当に理想的なのは「4枚しか使っていませんよ?ほら、A、2、3、4!」と、ここで終われるものだと僕は思います。
あの部分をどうするのか、ビル・マローン氏はこんな風に演じていましたし、
アラン・アッカーマン氏はこんなトリックに仕上げています。
僕のバリエーション。似たこと考える人は多いんじゃないかと思います。
でもこれ改悪だと思います。
この作品の綺麗な終わり方は「はい、A、2、3、4!」です。
そこで観客はギョッとなるわけですね。これがクライマックスです。
さらに何かする、というのはちょっと空気読めていない気がするんですよね。
他の方はどのように感じるのでしょう。
アラジンの青色をご注文いただいた方へお詫びのご連絡がございます。
メールを送りましたのでご確認をお願いいたします。
マジックの本を読んでいて首をひねりたくなる解説というのは稀にあるもので。
その動作が何を意味するのかといった本質的な理解が必要なこともありますが、「それはいくらなんでもお粗末なんじゃないの?」という解説も極まれに。
カードマジック事典から。
「Maxi-Twist(ひっくり返るA)」 by Roger Smith
マジシャンは4枚のAを示し、表向きに持つ。
パケットを振るごとにAが1枚ずつ裏返っていく。
「本当に4枚しか使っていませんよ」と言いながら表向きに数えなおすと4枚のAのはずが、スペードのA~4に変わっている。
最後の意表を突くクライマックスが本当に鮮やかなトリックです。
でも、カードマジック事典での解説は最初の大切な部分をかなり端折って書かれているので「・・・ん?」となります。
最初に読んだときは「え、これじゃ・・・どういうこと?」という感想を持ちました。
「方法」の②の部分ですね。大切な部分が書かれていません。
今なら動画で探せば一発で分かりますが、そうでなければ想像力を働かせるしかありません。僕はこの作品が解説されているものを他に知らないので何とも言えないのですが、この部分は不親切でしょうね。
その部分に関連することなのですが、この作品では最後に少しトリックの「跡」が残りますよね。最後のあのカードやあのカードの処理をするとなると、どうしてもそれまでの綺麗な流れを止めてしまうような気がするのですよね。
本当に理想的なのは「4枚しか使っていませんよ?ほら、A、2、3、4!」と、ここで終われるものだと僕は思います。
あの部分をどうするのか、ビル・マローン氏はこんな風に演じていましたし、
アラン・アッカーマン氏はこんなトリックに仕上げています。
僕のバリエーション。似たこと考える人は多いんじゃないかと思います。
でもこれ改悪だと思います。
この作品の綺麗な終わり方は「はい、A、2、3、4!」です。
そこで観客はギョッとなるわけですね。これがクライマックスです。
さらに何かする、というのはちょっと空気読めていない気がするんですよね。
他の方はどのように感じるのでしょう。

コメント
No title
特にアラジンあたりを
でも最近購入したばかりだしどうしようって心境です。
Maxi-Twist動画をみてなんかあらためてやってみようかと思いました。
やっぱり脳内イメージだけではわからないことが多いです。
2009-11-28 20:02 HI URL 編集
No title
アラジンは良いカードですよ。是非一度触ってみるのをお勧めします。
フラリッシュをされるのであれば尚更、ですね。
解説があっさりしていてやる気が起こらない、ということが良くありますが、Maxi-Twistもその例かもしれません。
カードマジック事典以外での日本語での解説というのも見たことがありません。他に詳しい解説があるのでしょうかね?あったら読んでみたいのですが。
是非演じてみてください。
2009-11-28 22:54 k_motonari URL 編集
No title
僕がカードマジック辞典を購入して早い段階で覚えたトリックです。
②の部分は私も始め戸惑いました。
何度も考えて自然に見えるようなやり方にして演じてました。
その頃に観客に見せてとても驚いてくれたのを覚えています。
意外なクライマックスがとても効いたようです。
しかし、当時はどれで十分だと考えて改案などを考えはしませんでした。
その後はもっと効率よくクリーンに終われるツィンティングトリックを
知ったこともあり、このマジックはやらなくなっていました。
でも、今回の記事で改めて興味を抱くことができました。
これは最後に234に変わりそれで終わったほうがいいかもしれない。
処理や驚きを高めようとして、最後にAを出現させたり、
ロイヤルストレートフラッシュを出してAによって見つけ出す演出より、
234と変わってしまう不思議さだけのほうがいいかもしれないですね。
ですが、これだけ改案があるということも知ることもできました。
2009-12-06 11:45 reeclow URL 編集
No title
Maxi-Twistが載っていることで思い出したサイトがあるので紹介
マジック⇒好みのマジック3 の冒頭に書いてあります。
現在もサイトの更新はされているみたいです。
ttp://www.h2.dion.ne.jp/~k_magic/
2009-12-06 11:45 reeclow URL 編集
No title
②の部分は不親切ですよね。どうしたものか悩んだものです。
最後にゴタゴタするとそれまでの綺麗な流れが途切れてしまうような気がするんですよね。パッとカードを見せて終われたら一番良いと思います。
サイトのご紹介もありがとうございます。僕も何度も訪れているサイトさんでした。とても良い記事が沢山あるところですよね。
2009-12-07 23:54 k_motonari URL 編集
No title
あすぱらさんのマジック素敵ですね。
楽しませてもらいました。ありがとうございます。
2010-01-26 19:29 mr-tarkey URL 編集
No title
ご感想を頂けて嬉しく思います。
2010-01-27 23:02 k_motonari URL 編集