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どうしてこうなった

マジックの話し
11 /11 2009
今日は迷走した話。

JAZZ ACESというカードマジックのテーマがありますね。
マジシャンは一歩進んで進行できる、そしてすっきりと終われる気持ちの良い作品です。
1枚ごとの消し方にもそれぞれの工夫ができるので自分のバリエーションを持っている方も多いことでしょう。

この間、ビドルポジションで進行するリセットを作ってから、リセットという作品の雰囲気は最後にキックバックするジャズエースにも似通っているようなぁと思いました。

キックバックするジャズエースは僕が知っているのは一つだけで、Justin Higham氏冊子「The Illogical Dribble Force」にある「Illogical Acid-Jazz Aces」だけでした。
キックバックというのはなんだかマニア心くすぐられるものでして、僕も何か作ってみたいと思いましたわけでして。

ここからが迷走のスタートでした。

まず、リセットと同じような形でスタートさせるものを一つ作ってみました。



これを知人に見せたところこう言われました。
「凄いのは何となく解るけど、何してるのかはわからない」

で、ですよねぇ~、そう、僕もそう思った。特に動画にしてコメントを観ながらだと状況把握がややこしいんですよね。
そこにキックバックを入れたところで効果が出るわけもなく、ですよ。

なぜややこしいのか。
僕は考えました。そうです、ストーリーをつければまだましになるかもしれない。



男と女の物語にしました。
ご覧になってどうでしょうか。僕にはさっぱり意味がわからなくなりました。
ここで初めて1~4を選ばせる意味も無いことに気づきました。

ここで一度道をそれます(最初から道があったか不明ですが)。
二川滋夫さんの冊子「カードマジックⅠ」にある「2 PHASE JAZZ ACES」を読んで、こういうオチもありなのかと思いました。
で、折角だからクリップシフトや捻るトップチェンジを入れてみました。
これはちょっと遊んでみた感じ、派手なので演じている分には楽しいものです。



これはまぁかなり適当に組んだものだったのですが、カードが消える時はわかりやすいですよね。
そこで僕は考えました。ジャズエースは、黒スポットカードの数が4枚だからエースとの位置関係がわかりにくくなるのだ。そう思いました。思い込みました。
そこでジャズエースに使う黒スポットを2枚に減らしたら、案外できました。



まぁ本当は2枚じゃないんですが、見た目上は2枚ということです。
何も4枚使う必要が無いということがわかった上で、ストーリーを付け、さらにキックバック、、、は無理だったので別のオチをつけたのがこちら。



ここまでやって僕は思いました。
僕はジャズエースのキックバックを作りたかったのに、どうしてこうなったんだろう・・・・と。

コメント

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No title

入り込む余地が多い作品ほど、どんどんマニアックになってしまいます。
カードを持っていじっているうちに「どうしてこうなった」ということはよくありますよ

No title

どの手順も個性的で面白かったです。
最後の2作品はスポットカードを減らしたためか、"Restless Lady" (又は天海氏の"フライング・クイーン")とJazz Acesが融合したような印象を受けました。

無理なくキックバック現象を実現している手順としては、ゆうきとも氏のB-Aces(トランプの友 知の五)が個人的には気に入っています。機会があればチェックしてみてください。

No title

スポットカード2枚でのジャズエーセスはシンセンで楽しかったです♪

アクロバティックなのも、観ていて楽しいので好きです♪

ジョンさんが言ってるゆうきとも氏のB-Acesは僕も好きです♪ジャズエーセスするなら、こればかり演じてます。

No title

久しぶりです。
ジャズ・エースのバリエーションばかり見ていると、どこにQがあってなにが黒なのか位置関係がバラバラになってきちゃいますね。
最後の動画のラストは驚きました。
あと質問なんですが・・・
ルポールのトップチェンジの時に摩擦音?みたいなのがでてしまうのですが、どうしたらいいでしょう。

No title

コメント有難うございます。

なにまじさん
そうですね~、深みにはまっていってしまいますが、それが楽しかったりもするんですよね。

ジョンさん
フライングクイーンを念頭にちょっとだけ置いて作った手順なんです。
出来上がったものからもやっぱりその香りが出ているかもしれませんね。B-Acesもチェックしてみます。

ほほうほうほうさん
スポットを2枚にすると最初にちょっとだけ無理があるんですけどね。そこだけ気に抜けると後はすんなり通せます。

No title

zeroさん
ルポールのトップチェンジ第1法のことでしょうか?
あれは、僕なりの解釈なので正解とは思えませんが、音が出ていいんじゃないでしょうか?
デックを捻る動作が入るのでどうしたってカードとの摩擦が生じてしまいます。
僕は気にせず音立てちゃってますが、あれ、音を立てずにできる技法なのでしょうか?

No title

カードを弄ってみて感じたことを書きます。
まずゆっくりと行うこと、それからチェンジするカードをあらかじめ多く出しておくと音は出にくくなるように思います。
僕はトップチェンジするときにデックを捻って音をわざと出しているので、音を出さないチェンジというのはよく分かりません。お役に立てずごめんなさい。

No title

回答ありがとうございました。
摩擦音は僕もあまり気にしないことにします。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。