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ラリー・ジェニングスの「ビジター」

マジックの話し
03 /10 2007
ラリー・ジェニングスといえばプロフェッサー・ダイ・ヴァーノンに師事、本当につい最近まで数々の作品を送り出してきた人物です。
巨匠のカップ・アンド・ボールはもはや芸術ですよ。
そんな巨匠の代表的カードトリックをご紹介。

「ビジター」
マジシャンは4枚のQを抜き出し、観客からデックより一枚のカードを選んでもらいます。
抜き出しておいたQのうち、黒い方の2枚を表向きにして、その間に観客のカードを裏向きではさみます。
デックを2つに分け一方のパケットに観客のカードをはさんだ黒いQをカットで中ほどに入れます。そのパケットはテーブルの上に置いておきます。
もう片方のトップには赤いQ2枚を表向きでトップに置きます。
と、いつの間にか赤いQの間には1枚の裏向きのカードがはさまっています。
見てみるとそのカードはつい先ほど黒いQにはさんでパケットの中に入れたはずの観客のカードです。一瞬のうちに黒いQから赤いQの間へ移動したように見えます。
ところが、もう一度確認してみると赤いQの間から観客のカードは消えてしまいます。
最初に黒いQと観客のカードを入れたパケットをテーブルから取り上げリボンスプレッドすると、さも最初からそうであったと言わんばかりに、黒いQにはさまれた観客のカードが出てくるのです。

もはやクラシックと言ってもいいくらいに有名なトリックです。
完璧に観客の意表をつくタイミングでカードの移動現象が起こります。
なかなか強烈なインパクト持ったサンドイッチトリックですが、現象だけ読んで、これがレギュラーデックによって即席で演じることが可能だと言われたらもう練習するしかありませんよね。
僕が知っているのは原案のみです。他の方の改案はあまり読んだことはありませんがラリー・ジェニングスの原案以外にも様々なヴァリエーションが存在するようです。

このトリックはフェイクカードを使っていない、とても「清潔感のある」ようなトリックだと思いますが、その反面、レギュラーで演じるにはこの現象が強烈過ぎたのでしょうか、ちょっとややこしい箇所があります。気になってしまう人はその部分が嫌でしょう。
フェイクカードを使えばもっとスマートになりそうではありますが、そこはやはり原案の「レギュラー一筋」的な頑固さを守っていきたいところです。

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あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。