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カード別使用感 Bee Back No.35 Smooth Finish

カード別使用感
02 /08 2009
「レアなデック」という言葉を目にしたとき、僕は先ず「本当にレアなのかな?」と疑います。
そして出来るだけそのデックに関して情報を集めます。イヤラシイ性格です。

希少価値の高さが「レア度」を決めるとしたらジェリーはそんなにレアではないでしょうね。
頻繁にオークションへ出品されており(最近は値段が落ち着いてきたみたいですよ)お金さえ用意できれば新品が簡単に手に入ります。
あとAbsolutデックなどはどれくらいの数が出回っているのか分かりませんし、もう作っていないのかもよく分かりませんので安易に「レアだ」と言えないと思います。そしてWynnBrownなんかはむしろ広まりすぎて「レア(?)」といった存在になっているとも思います。

自分がどれだけ探しても尻尾すら掴めないようなモノ、知っている人が極端に少ない、まだ残っているのか分からないモノこそが「レア」だと僕は考えています。

今日のカードはD J McAdamのサイトに載っている古い資料の絵でしか見たことはありませんでした。
実物を見たのは初めてで、いつまで生産されていたのかなどの詳細も分かりません。今回のトランプは僕の考え方でいくと「レアです」と言えるデックなのです。

言ってしまえばBee Back No.67と同じように「昔のBee」なのですが、No.67や現在のBeeと全く異なる質のカードです。ダイヤモンドバック以外の模様、そしてCAMBRIC FINISHではなくSMOOTH SINIFHです。
興味のある方は↓からどうぞ。
「Bee Back No.35 Smooth Finish」
BeeはU.S.P.C社が世界に誇るトランプのブランドです。
カジノ専用のカードが作られるほど高品質で1892年以来その質を保ち続けています。

現在このブランドはカジノ用カードやRJRTCのデックなどの特殊な場合を除いて「ダイヤモンドバック」のみで生産されています。
ダイヤモンドバックというのはBack No.67のことなのですが、今回のBeeはBack No.35というダイヤモンドバック以外のBeeデックなのです。
そして使用感に載せるに相応しく、これまでのBeeと表面加工が違います。現在Beeデックの全ては「Cambric Finish」という表面加工ですが、今回のNo.35はAladdinなどと同じ「Smooth Finish」という加工が施されているのです。

ケースのデザインはNo.67と同じで、現在のケースよりも頑丈に薄く作られています。No.67はケースに印紙が貼られていたため生産された年代が詳しく分かりましたが、このデックには貼られていません。スペードのアルファベットと紙の質から1960年代か80年代に生産されたものと予想できます。そして1940年から1965年まではNo.67と同じ印紙が貼られるはずですので、恐らくこのBeeは1980年代以降に生産されたモノだと思われます。

ジョーカーは現在と同じでデュプリケイトジョーカーは無く保証カードが入っています。
スペードのAも現在と同じ。裏模様だけが現在のBeeと異なります。裏模様はなにやらウネウネとしています。
ダイヤモンドバックよりも細かい模様ですね。

開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆☆」(8)
現在のBeeよりも滑りが抑えられており、とっても良い具合です。
No.67やジェリーなどと違う表面加工でペタペタした質感はなく、若干カサついていました。
扱ううちに少しだけめらかになってきます。
No.67は側面がなめらかでしたが、このデックはきめ細かいザラつきが感じられました。

裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆☆☆」(8)
マジック用として「★★」(2)
ダイヤモンドバックと違いウネウネしています。どことなく「遊び」が感じられます。
シンプルで僕は好きになりました。3Dの模様が浮き出てくる絵みたいですよね。ダイヤモンドバックよりも明るく、細かい模様に見えます。白枠で縁取っていないのでマジックに使用するには難しいデックですが、ギャンブルデモンストレーションでは使い勝手が増します。
ディール系のテクニックでは白枠の無い方が都合が良いですね。

スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★」(5)
現在のBeeやBICYCLEよりもカード同士の滑りが抑えられています。テーブルでもマット上でも綺麗にスプレッドできますが、少し慣らさないといけません。
No.67よりもファン状にしやすいです。

リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
好みによって変わると思いますが、僕はやりやすいです。硬いですね。シャフルする際は丁度良い硬さです。
滑りすぎもなく、そろえる時の抵抗も殆ど無し。非常にシャフルしやすいデックです。
しかし他のOld DeckやNo.67と違い、薄く強い弾力があるせいかリフルシャフルしたらちょっと歪んでしまいました。

ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆」(7)
カサつく側面ですが他のBeeと同じくサクッとかみ合ってくれる良い具合です。

カードの硬さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
現在のカードよりも遥かに硬いですがNo.67よりも若干柔らかめ。
No.67よりも2枚程度薄いですがピンっとした張りがあり耐久性は非常に優れているでしょう。

エンボス加工の有無
無し
これまでBeeは全てCAMBRIC FINISHでしたがこのカードは何とSmooth Finish。ツルツルスベスベ。
まさかBeeのスムース加工を触れるとは思いませんでした。ジェリーなどのようなペタペタ感はなくツルツルスベスベしています。
[BICYCLEとNo.35]
No.35には凹凸が見られませんね。
[No.67とNo.37]
No.67には薄っすらと縦方向のスジがあります。
[AladdinとNo.35]同じSmooth加工のAladdin1001と比べると写真で見る限り同じですね。
手にするとAladdinの方が滑りやすい質感です。

何層構造か
3層構造になっています。

値段との釣り合い
???
全く見ないカードなのでちょっとわかりません。実物見たの初めてですし。
僕はこのカードを開けるときに躊躇しました。「これは開けずに持っていた方がいいのかな」なんて珍しく考えました。空けちゃいましたが。
もうこれはコレクションアイテムですので、実用品としての価格ではなくコレクションとしての価格が付くべきものだと思います。
そう考えると値段との釣り合いは相場が不明なので分かりませんね。

総評
現在のBeeとは全く異なる質です。もうBeeとは思えません。
個人的な嗜好ではNo.67のほうが好きです。というか、さすがに僕もこのカードを手軽に使えない気がします。
もしこれが「CAMBRIC FINISH」だったら僕は空けなかったでしょう。
しかし、現在のBeeにあるまじきSmooth Finish、これは触るしかないと思いました。

質はとっても良いですね。
昔の紙の弾力で耐久性があり、No.67と比べると薄く軽く、ファン状にしやすい表質でした。
No.67はカード同士がくっ付くジェリーのような表質ですが、こちらのNo.35はスベスベでくっ付くような感触は少ないですね。
Aladdinのすべりを抑えてシャフルしやすくしたような質です。

裏模様に幾何学的な模様を並べたものは数多くありますが、このようなウネウネした模様を沢山並べているのは初めて目にしました。なかなか特徴的で目を惹きます。
でも白枠が無いので、やっぱりこれもマジックやフラリッシュよりギャンブルデモンストレーションに使った方がよさそうです。

欠点らしい欠点は無いのですが、実際に使うデックではないというのが欠点かもしれません。もう既に使えるような代物ではなくコレクションとして置いておく存在だと僕は思いました。カード別使用感 目次

コメント

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No title

beeほど時代とともに変遷してきたdeckはないでしょう。それはまさにカジノからの要請なわけですが。

レビューを拝読して、なるほど漸く管理人さまの好みが分かってきました。手で扱うのであればウスメ、ヤワラカメ、すべすべですものね。
となるとsteamboatの評価はもう少し上でもよい気がします。full patternで敬遠されているのでしょうけれど‥‥。

No title

コメント有難うございます。
他のデックも同じかどうか分かりませんが、Beeはどうも作り方が変わったようですね。U.S.P.C社の工場の変革に合わせて、と言えるかも知れません。
Old Deckと現在のデックでは全く違う紙質になっているためどちらが良いか断言できませんが、Beeに関してはいつの時代でも最高の品質だったことは間違いありません。

僕はどちらかというとBack No.67のように若干ペタ付く方が好きですよ。手に吸い付くようで扱いやすく感じられます。
そして薄めで強い弾力があるカードが好みですね。それに合致しているのは今のところOld STUD①です。
Steamboatは記事を読み返すと、もう一年半以上前のものになりますね。その頃のカードは今のように沢山のカードを触っていませんので、もう一度書き直す必要はあると考えています。
ただ直し始めると、新しいカードが増えていくたびにバランス調整をしなくてはいけないので、ある程度のカード数(80種ほど)になってから一度直そうと思っています。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。