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厚川昌男さん

マジックの話し
02 /04 2009
厚川昌男(泡坂妻夫)さんが2月3日、75歳にしてこの世を去りました。

厚川昌男さんは直木賞作家「泡坂妻夫」の名でもよく知られていました。
小説家に贈られる直木賞と奇術家に贈られる石田天海賞、おおよそどちらの分野でも国内最高峰と思われる賞を受賞しており、「厚川昌男賞」というご自身の名前を冠した奇術分野の賞もお作りになった素晴らしいお人です。
この方の作品集が東京堂出版から出ています。どれもまさに独創的なアイディアが活きた作品となっています。

専門書や雑誌などに厚川昌男さんの名前を見ることはありましたが、僕がこのお人の小説家としての名を知ったのは中学生の時でした。

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

泡坂 妻夫

後輩の家に遊びに行ったときに「見せてもらいました」
僕はそのとき見せられたマジックにも驚きましたが、そのような本が小説として完成されていることに深く感動したのです。

小説というのはその本の中だけで完結するものですが、この本は終盤にかけて読者に「ある事」を気づかせます。そして気づいた瞬間、自分が手にしている本は「本物」となります。
まさに悪魔的な巧妙さでマジックと小説が融合していたのです。

愛好家にとって多大な影響を与えた人物に、心からご冥福をお祈り申し上げます。

コメント

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No title

先日はSTUDの件でお世話になりました。

そうですか,厚川昌男氏が亡くなられましたか。
ミステリー(バリバリの本格)好きの私には,作家泡坂妻夫の方が馴染み深いです。
氏の,アメリカ進駐軍の物資を売る商人から“自転車印”を買ったエピソードなどは,
学生時代,BICYCLEを手に入れるのにわざわざ都会のデパートに通った自分にとって,
とても印象深く残っています。
「しあわせの書」は,記事の通り,まさに悪魔的な巧妙さを持つ,ミステリーであり,
マジックだと思います。そこまでするか・・・唖然とさせられました。
ミステリーばかり読んでいた私を,マジックの世界にいざなってくれた氏に,
心からご冥福をお祈りします。

No title

コメント有難うございます。
STUDの件ではこちらこそお世話になりました。

急なニュースでびっくりしました。
氏の著作にはマジックが盛り込まれたものが多いので、マジック愛好家は一般の読者よりも楽しめるものだと思います。
僕は「11枚のトランプ」を探してもう一度読んでみようと思いました。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。