Bill Goldman冊子その弐
マジックの話し
前回の冊子は「MENTAL YARN」でした。
今回のBill Goldmanの冊子は「BRAIN WAVER」
「BRAIN WAVER」
「今日は『想像力』の凄さというのを体感してもらいましょう」
「まず頭の準備運動です。今目の前にサイコロが2つあると想像してください。そのサイコロは貴方の意思で全く自由に転がすことが出来ます。たとえば6の目を2つ出したければそのように想像すればいいのです。簡単でしょう?」
「何度かサイコロを振ってみましたか?では本番です。今からこの2つのサイコロを振ってください。・・・・・・2つの目が出ましたか?言わなくて結構です。その目は貴方の自由意志によって出された目ですね?」
このあと2つの目の数字を使って簡単な計算をしてもらう。
続いてマジシャンは100の単語が書かれたリストを取り出す。
「ここに準備したのは全くのランダムな単語が100個書かれたものです。同じ単語は1つもありません。ご覧になってください。」
単語はどれも違うもので「グラス」や「水」、「携帯電話」などです。
「今貴方の頭の中には、サイコロによって出された数字がありますね?その数字はすべて頭の中で出されたものですから、今貴方以外にその数字を知っている人は居ません」
「では私は後ろを向いていますから、このリストの中からその数字のところに書いてある単語をひとつ記憶してください。決して声に出してはいけませんよ」
観客にひとつの単語を覚えてもらったらリストを仕舞って新しい紙をマジシャンは手に持つ。
「今貴方の頭の中にはひとつの単語があります。その単語を想像してみてください」
マジシャンは紙に何やら書いていく。
「・・・・では今からせーのでその単語を口に出してください。いいですか?せーの・・・・」
単語が言われると同時にマジシャンは何かを書いた紙を観客の目の前に広げる。
そこには観客が言った単語と「同じものが描かれている」のです。(例えば観客の言った単語が『グラス』だった場合紙にグラスの絵が描かれている)
MENTAL YARNと同じような現象への違ったアプローチをしているトリックです。
演出は、観客の考えていた単語が「絵に描かれている」というもの。
この「絵に描かれている」部分が非常に重要な要素で、かつ面白いのです。
サイコロの数字を使った計算部分は巧く説明しながらもたつかないようにすると良いでしょう。
当たり前ですが英語ですので単語リストは作り直す必要があります。
ですがMENTAL YARNと同じように、原理が解れば簡単に作れますのでいろいろなバリエーションのリストを作ると面白いでしょう。
ランダムな単語が100個よりも何かしらテーマのある100個のほうが自然です。
MENTAL YARNは成功率100%ではありませんが、このBRAIN WAVERは「ほぼ100%」です。観客が計算を間違えなければ良いだけです。
即席にも演じられとは思いますが、リストを作らなくてはならないのでめんどくさいですね。
さすがBill Goldmanの作品は余分なところもなく、簡単でいて効果抜群ですね。
今回のBill Goldmanの冊子は「BRAIN WAVER」
「BRAIN WAVER」
「今日は『想像力』の凄さというのを体感してもらいましょう」
「まず頭の準備運動です。今目の前にサイコロが2つあると想像してください。そのサイコロは貴方の意思で全く自由に転がすことが出来ます。たとえば6の目を2つ出したければそのように想像すればいいのです。簡単でしょう?」
「何度かサイコロを振ってみましたか?では本番です。今からこの2つのサイコロを振ってください。・・・・・・2つの目が出ましたか?言わなくて結構です。その目は貴方の自由意志によって出された目ですね?」
このあと2つの目の数字を使って簡単な計算をしてもらう。
続いてマジシャンは100の単語が書かれたリストを取り出す。
「ここに準備したのは全くのランダムな単語が100個書かれたものです。同じ単語は1つもありません。ご覧になってください。」
単語はどれも違うもので「グラス」や「水」、「携帯電話」などです。
「今貴方の頭の中には、サイコロによって出された数字がありますね?その数字はすべて頭の中で出されたものですから、今貴方以外にその数字を知っている人は居ません」
「では私は後ろを向いていますから、このリストの中からその数字のところに書いてある単語をひとつ記憶してください。決して声に出してはいけませんよ」
観客にひとつの単語を覚えてもらったらリストを仕舞って新しい紙をマジシャンは手に持つ。
「今貴方の頭の中にはひとつの単語があります。その単語を想像してみてください」
マジシャンは紙に何やら書いていく。
「・・・・では今からせーのでその単語を口に出してください。いいですか?せーの・・・・」
単語が言われると同時にマジシャンは何かを書いた紙を観客の目の前に広げる。
そこには観客が言った単語と「同じものが描かれている」のです。(例えば観客の言った単語が『グラス』だった場合紙にグラスの絵が描かれている)
MENTAL YARNと同じような現象への違ったアプローチをしているトリックです。
演出は、観客の考えていた単語が「絵に描かれている」というもの。
この「絵に描かれている」部分が非常に重要な要素で、かつ面白いのです。
サイコロの数字を使った計算部分は巧く説明しながらもたつかないようにすると良いでしょう。
当たり前ですが英語ですので単語リストは作り直す必要があります。
ですがMENTAL YARNと同じように、原理が解れば簡単に作れますのでいろいろなバリエーションのリストを作ると面白いでしょう。
ランダムな単語が100個よりも何かしらテーマのある100個のほうが自然です。
MENTAL YARNは成功率100%ではありませんが、このBRAIN WAVERは「ほぼ100%」です。観客が計算を間違えなければ良いだけです。
即席にも演じられとは思いますが、リストを作らなくてはならないのでめんどくさいですね。

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