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東京湾の水と油

マジックの話し
02 /24 2007
「ラリージェニングスのカードマジック入門」に解説が載っていた、「オイル・アンド・ウォーター」のヴァリエーションです。
普通オイル・アンド・ウォーターというと赤と黒のスポットカードを使いますが、このヴァリエーションではカードの「表と裏」を使っています。

「東京湾の水と油」
マジシャンはデックのトップからカードを裏表裏表と交互に重ねながら取っていきパケットを作ります。
「東京湾の魚は美味しくありませんね。きっと油が多いからでしょうが、考えてみると水と油は比重が違いますから混ざらないはずなんですけどね。不思議です。」
「今裏表交互に配りましたが、裏のカードが油、表のカードを水としましょう。水と油がよく混ざっているのを確認できますね。」
パケットのトップから順に一枚ずつボトムにまわしていき裏表が交互になっている事を確認する。
「ですがこのように混ざっていても、水と油は分離してしまいますね。」
トップからカードを一枚ずつテーブルに置いていくといつの間にか裏と表が綺麗に分かれています。
交互である事を確認してからカードが分離するまではノーモーションです。
確認後そのまま分離します。
「普通はこのように水と油は混ざりません。でも東京湾の魚はなぜ美味しくないのか。きっと東京湾の水と油は比重が同じなんでしょう。」
「ですから、ほら。先ほどは分かれていたと思った水と油は、やっぱり混ざっていますよ。」
テーブルに置いてある表と裏が分かれたパケットを取り上げトップから広げると今度はいつの間にか交互に混ざった状態になっています。
この部分もパケットを取り上げる意外に何もしません。

「オイル・アンド・ウォーター」現象って、実は僕、、魅力も感じていません。
しかもバリエーションが非常に多いトリックだから、「コレの手順だけ覚えておけばOK」のような決定版が無かったのです。
「東京湾の水と油」は複雑な手順ではなく、裏表の分離→元の状態に戻る、というだけ。
長々と現象を続けませんし、見ている人をハッとさせる小品という感じ。
コレは覚えていて得します。

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あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。