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Theory11 TnR

マジックの話し
12 /08 2007
昨日フレンチドロップさんでも発売となったtheory11のトリック「TnR」
FISMチャンピオンMathieu Bich氏による、全く新しい(と言ってもMathieu自身はこのトリックを02年で既に演じていたそうですが)Torn & Restored現象です。

オフィシャルサイトではちょっと前からDVDが発売されていました。
と、同時に、なんとダウンロード販売もされてたのです。もちろん購入しましたとも。

注文して代金を支払うとメールでパスワードが送られてきます。
そのパスワードをダウンロードページに入力して動画を手に入れる、という仕組みです。

データで買うと送料が掛からないので、現物に拘りがなければダウンロード販売で良いのではないでしょうか。と思ったので僕は買ったのですが。

「TnR」
演出としては色々考えられます。
ここではChris Kenner氏の演じていたものを紹介します。

マジシャンはカードを一枚抜きテーブルに置きます(例:スペードのA)。観客にも一枚覚えてもらいます(例:ハートのQ)。
マジシャンのスペードのAを4つに破り、テーブルに並べます。”4つのピースははっきりと分けて置くことが出来ます。”
4つのピースを集めて持ち、一片ずつビジュアルにくっつけていきます。この部分がこれまでの同現象とは全く違います。
一切のカバーはしません。また4つのピース全てはっきりと示してからくっつけられます。(ピースを持っているような”振り”はしません)
動画を観れば分かるとおり、どう見ても接着剤でくっつけているとしか思えないです。
最後、一枚にくっついたカード(くっつけた跡の”折り目”は付いたまま!)のフェイスを見せると、なんと、スペードのAと思われていたカードがいつの間にか観客の覚えたカード、ハートのQに変化しているのです!

最初に動画を観たときはまさに「開いた口が塞がらない」。なんじゃこりゃ、と久しぶりにマジックを観て感動を覚えました。しかもハンドリングは結構簡単です。
もう変態ですね、変態。Mathieu Bichは。褒めてるけど。

で、購入を検討している方は気に留めておいたほうがいいかな、と思うこと。

ギミックは自作します。
このトリックは即席では出来ません。ある準備が必要です。
しかもその準備とは「デュプリケートの用意が必要」とか生ぬるいものではありません。
とあるギミックを作る必要があるのです。
使うものは特殊なものではなく(買いに行く必要はあるかもしれませんが)自作自体も難しいものではありません。
小学校の工作の時間を思い出します。あの程度(切ったり貼ったり)の作業です。

自作だとメンドクサイという人も多いかと思います。
しかし、そんなメンドクサイ作業をすることで魔法が使えるなら、この値段は破格でしょう。画像はイメージです。

コメント

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No title

実は今、TnRを買うか買わないか迷っているところです。そこでふたつ質問なんですが、
・ギミックは1度使ったらまた作らなければいけないのですか?
・ギミックの作成にかかる時間はだいたいどのくらいなのでしょうか?
もし差支えがなければ教えていただきたいです。お願いします。

No title

ギミックは一度作れば何回か使えます。
ずっと使えるわけではなく、そのうち使えなくなってきます。もう一度作る必要があります。
作製時間は、材料が揃っていれば20分も掛かりません。
ギミック作製に使う材料は極一般的なもので、うち1つの材料からは一部のみを切って使うため、一度材料を揃えれば暫くの間ギミック製作には困りません。

No title

ありがとうございます。私も動画を見たときからビックリしました。いろいろ考えたあげくフレンチドロップで買うことにしました。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。