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容疑者Xの献身

マジックじゃない話し
02 /08 2007
今日はミステリーを一冊ご紹介。
東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」。
第134回直木賞受賞作品だそうで、なかなか話題になっていた本ですよね。

この方の書かれたミステリーは他に「ゲームの名は誘拐」というのを読んだ事があります。
映画を観ている様な感覚で、割とさくさく読み進めることができる文章だと思います。

ストーリーは、ある母娘の犯した殺人を隣人である天才数学者石神が庇い、その石神が仕掛けたトリックを警察と石神の大学時代の友人である湯川が暴いていく。
終盤、湯川が行き着いた真相とは、およそ常人に考え付くものではなかった。
石神は母娘のためにとてつもない犠牲を払っていたのであった。
という内容。

最後の最後に石神が完璧に組み立てた数式は崩れてしまいます。
いや、人が人をここまで愛せる事が果たしてあるのだろうか。
真相が暴かれたときは胸に詰まるものがありました。
だから正直、最後に母娘は幸せになって欲しかったです。

ミステリーを読むときは自分でも真相を考えてみることがあります。
だけどチョットこれはないわ。
クライマックスを読んだときに感動できる、これがあるからミステリーは面白いんですよね。

最初に読み手の心を掴み、途中ドキドキさせたりしてさらに深く深く、最後に大きなクライマックスを、最後の最後にもう一山。
これはマジックも同じですね。

哀しい哀しいミステリー。
だけど1番悲惨なのは、多分『技師』。

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あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。