本を読みたくなる本
本の話し
久しぶりにGを見てしまった・・・、あ、いえゴルゴ13じゃないです。
あれ見た後ってもうシャワーを浴びて全部着替えたい気持ちになりますねー
久しぶりの本の話し。以前「本屋さんのおススメ」で購入したこの2冊。
主人公が鎌倉の古本屋さんでバイトしつつ、古本屋さんの女性店主とイチャコラするお話し。
でもありますが一応ミステリー短編です。事件といっても殺人事件とかではなくて、日常での不可解な出来事を扱っています。ま、ちょっとサスペンスもあり。
古本屋さんですから以前まで人の手にあった本が集まる場所。本にもそれぞれ歴史があり、それはかつて所有していた人の歴史でもあるのです。
この本の中にはそれぞれの短編ごとに実在する本が登場し、それをめぐるちょっとしたミステリがあります。そしてそれを解決するのが古本屋さんの女性店主、栞子さんと、主人公であり古本屋さんバイトの五浦大輔。
ただしこの主人公、昔のトラウマで本を読む事が出来ない。なので古本をめぐる事件を解決するのは基本的に栞子さん。
実際に物語の中で登場する本は、例えば「漱石全集」、「晩年」、「時計仕掛けのオレンジ」など有名どころもあれば、「UTOPIA 最後の世界大戦」というマニアックな漫画もあったりする。本を読めない主人公に栞子さんがその本がどんなものかを説明するのだけど、これはそのまま読者にとっても有り難い説明であるのだ。
本が好きな人なら、きっとその説明や、それにまつわるちょっとした事件を読むうちに、その本が読みたくなってしまうでしょう。
本を読んでいるのに本が読みたくなる本。そんな本。
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