カード別使用感 EAGLE
カード別使用感
やあ、使用感だよ!お久しぶり!
久しぶりに書いてて「あれ?なんだこれ書いてて楽しいぞ?」と思いましたー
今年最後の使用感はもう確保してあるので、これと年末のそれで2012年は終わりかな。もう一個くらい書けるかもしれませんけど。
このカードは番外編でもよさそうでしたが、あるカードと意外に似ていたので面白くて本チャンで載せておきます。数が多くなったら番外編になっちゃうかも。
CARTAMUNDIのかなり安いポジションにいるデックです。躊躇なく使えるデックとしてオススメ。
興味のある方はどうぞ。
「CARTAMUNDI Eagle」
既に使用感に載せているCARTAMUNDI社製はNAVIGATORを2種類(ソフト、ハード)、ATLANTIS、CASINOタイプ、ACEと幾つかありますが、このイーグルというブランドはその中でも特に安いポジションとして生産されているデックのようです。
そのためカードの質感が全体的に「安っぽい」感じを醸し出しているのですが、これが偶然にもU.S.P.C社製のとあるトランプとよく似ているのです。まぁ、それは後で詳しく述べるとして、このカードは他のCARTAMUNDI社製と全然違うので一回くらいは触ってみるのをオススメするデックですね。
お値段は1つだと3ドル程度と、非常にお安いデックであります。同じくCARTAMUNDI社製のNAVIGATORも国内ではお安いデックですが、それよりももう一つ下のランクっぽい価格で販売されていることが多いですね。
ケースには大きくイーグルの絵が書かれており、裏面はカードの裏模様が描かれています。
箱の作りはちょっと分厚く、糊付けされていませんのでペッタンコに畳めます。これは2010年製のようですが、もっと古いCARTAMUNDIのデックのATLANTISも同じく糊付けされていませんでしたね。
ジョーカーは例のごとくCARTAMUNDI社製のあのデザインです。スペードのAにはイーグルの絵。
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆」(6)
最初はなかなか良い具合です。
U.S.P.C社製のようにサラーっとした滑りではなく、カード同士の摩擦が強い、ぬったりとして滑り方です。
かなり「重い」印象を受ける滑り方ですね。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★」(4)
マジック用として「★★★★★」(5)
個人的にはそれほど印象に残る絵ではありません。無難。
四隅にイーグルの頭が描かれています。
カラーは赤と青、白枠があり上下対照の模様でマジックには使いやすいデザインですね。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★」(5)
開けた直後と同じように重たい滑り方で、滑り過ぎはありません。
使い込んでくると広がり方にムラが出てきそうな感じですが、他のCARTAMUNDI製と異なり、ベタベタして滑らなくなる感じは殆どありません。
例えばACEなんかは早い段階でカード同士がくっついてマットがないと広げられなくなりますが、このイーグルは暫く使っていてもそういった兆候が見られず、ツルツルのテーブルの上でもちゃんと広げられる状態が続きます。
なんでダマダマになるのが遅いのかは表面の具合が他のCARTAMUNDI製と異なるからだと思いますが、これについては後述。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★」(4)
カード自体はCARTAMUNDI製の中でもかなり柔らかく、リフルするときの感触も特に問題ないのですが、揃える時がとっても重い。
テーブルリフルシャッフルだとちょっとまごつく程度に重いです。
U.S.P.C社製のサラサラした質感で慣れていると、この点はやり難いと感じると思います。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★」(3)
CARTAMUNDI製なのであまり上手くかみ合わせできません。若干力を入れないとダメですが、そうするとカードが痛むので、このカードではあまりファローシャフルしない方が良いでしょう。
写真でも分かる程度にコーナーのカットは角張って、ザラついています。
パーフェクトファローもやろうと思えばできますけど、やらないほうが良いでしょう。
カードの硬さ
「★★★★」(4)
CARTAMUNDI社製の中ではかなり柔らかい部類に入ります。
安いカードですからね。
でも分厚いです。開けて間もないBICと比べるとこんな感じ。
使い込むともっと分厚くなるでしょうから、薄いデックが好きな人には不向きな質ですね。
エンボス加工の有無
有り
ただしとっても薄く、表面の質感が他のCARTAMUNDI製とは全く異なります。
CARTAMUNDI製というと表面はテカテカツルツルした手の肌にくっつくような手触り。
このイーグルは薄い皺でちょっとカサカサ、カード同士の摩擦力が程よいので、くっついて滑らなくなる事が無いのですね。
他のCARTAMUNDI製と比べるとこんな感じ。
【ACE】
ACEは見てすぐに分かる凹凸がありますね。
【ATLANTIS】
アトランティスはツルツルでエンボス無しタイプですね。
【NAVIGATOR SOFT】
NAVIGATORのソフトタイプにはエンボスがありますが縦線と横線が綺麗に引かれています。これは触るとペッタペッタする質感なのです。
NAVIGATORのハードタイプはATLANTISと同じなので省略。
さて、代表的なCARTAMUNDI製と全く表面の質感が違うのですが、こちらを御覧ください。
これがそっくりなんですわ
これが、そっくり、なんですわ
古いAVIATORブランドのカードの表面と、よく似ているんです。これはキャラバンですな。
最初にイーグルを触った時、「この表面のカサカサで薄いエンボスは絶対に昔触ったことがある!」と思いまして、えらい時間掛けて見つけたのがこちらの古めのキャラバン。まぁつまりU.S.P.C社製の安いブランドAVIATORと似ているのです。
若干、U.S.P.C社製のほうが深くてテカリのあるエンボスですが、指で触ると質感は殆ど同じで面白いですよ。
ただしカード同士の滑り方はちょっと違って、U.S.P.C社製のほうが滑らせた時のサラサラ感が強く、イーグルは指で触るとカサカサ感はありますが滑らすとぬったり感が強いのですね。あくまで似ているのは見た目と触り心地だけ。
何層構造か
3層構造です。
値段との釣り合い
BETTER
3ドルで買えるなら、まぁ無難。
総評
品質や絵柄といった事を含めて総合的にはオススメにはならないデックなのですが、安くてそれほど悪い品質でもないので何かカードを消耗する手順の練習に使ったり、イベントなどで配るのにチョイスするトランプとしても良いかもしれません。
品質は柔らかく、分厚く、ぬったりした滑り。分厚くてぬったりしているので、結構「重たい」という印象を受けるデックです。
裁断もあまり丁寧ではなく、ザラザラで汗を早く吸ってしまいまそうです。
デザインは無難でしょう。あまり印象には残らない絵ですね。CARTAMUNDIってそういう柄が多い。
古いAVIATORブランドと表面の具合が良く似ているのは意外。
これまでCARTAMUNDI製とU.S.P.C社製で似ているデックなんてありませんでしたから、面白い共通点でした。
あえてこれを普段使いに、という人は非常に少ないかもしれませんが、CARTAMUNDI製にしては珍しく滑りがほどほどの質を保つので、テーブルに放っておいて弄る用としても便利。
ダブルカードの取り扱いがラクな程度に密着感はありますから、フラリッシュならカット系が良いでしょう。でも分厚いから使わないかな?
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