無いのが先か、有るのが先か
マジックの話しぴゃー暑い。
38度を超えた所もあるそうで、気をつけないといけませんね。
今日は手品の話しですよ!(内緒ですけど僕は手品が好きなのです)
ふと考え始めてからスラスラっと結論が出た疑問なのですが、あまり考えたことのなかったポイントでしたのでブログにも載せておこう。暇だし。
テーブルの上に2枚のコインがあるとして、1枚ずつ両手に握ります。
コインを両手に握ったまま、秘密の能力で右手のコインを左手に瞬間移動させます(スゴイ!)。
この段階でお客さんはコインの移動を知りません。
右手は密かに空っぽになり、左手には密かに2枚のコインが握られています。
さて、お客さんに瞬間移動を伝えるため、手の中のコインを見せなくてはなりませんが、
右手を先に見せますか?それとも左手を先に見せますか?
それとも同時に開いて見せますか?
空っぽの右手を先に見せるか、2枚になっている左手を先に見せるか、という話しなのです。
僕は正直に言いましてコインへの造詣がないので、あんまり気にしないでその時の雰囲気で披露してましたけど、コインマンズの世界ではもしかすると筋の通ったルールがあったり?しなかったり?するかもしれません。
コイン本だとその辺を丁寧に解説しているモノを読んだ記憶が無いのですが、当たり前すぎて書いていないとか、そういう事はないよね・・・?
思い返すと本の解説などでは、コインの数が減った、あるいは消えた方の手を先に見せて、コインが増えた手を後から開く、という手順が多い気がします。
「増えている」という見た目よりも、「消えている」という見た目の方が分りやすい、という事もありますが、ナンデー?
個人的な経験からすると、いわゆる「テン・カウント・トリック」をやる時にお客さんの両手の上でやることがありますが、その時は同時に開いてお客さんの片手に2枚のコインを落とすんですね。
お客さんからすると両手に1枚ずつコインが落ちてくると予想していたところ、片手に2枚のコインが落ちてくる感覚が意外で驚きを増すかな、という理由です。
この考え方でいくとテーブルでコインズアクロスを演じる時にも両手同時開きでイイとは思いますが、テーブルの場合はお客さんからすると視覚100%でしょうから、じっくりと見せたいなぁという気持ちがあるんでしょうね、片手ずつ見せる場合が多いです。
じゃあどっちから見せんの?となると、、、う~ん、、、
要するに、「消えた状態」と「増えた状態」のどちらを強調するか、という話しになると思うんですよね。
コインズアクロスで一番強調したい事は「コインが移動した」という結果ですね。
となると、まずは先に「消えた状態」を見せてからちょっと間を置く。
お客さんが「コインが移動したの?」と想像をしたところで、「増えた状態」を見せた方が「やっぱりなー!」と共に「コインが移動した」事が強調出来ると思うのです。
先にコインが「増えた状態」を見せると、この時点で「コインが移動した」結果を見せるわけですから、その後で「消えた状態」を見せても、それはオマケになってしまうのかもしれません。
マジシャンからすると増やすよりも消す方が難しい場合が多いので、こう、勿体ぶるという裏側の理由もあって、先にじっくりと消えた状態を見せたいという心理が正直あると思います。
でも改めて順序立てて考えると、やはり「消えた状態」から「増えた状態」という順に見せるのが良い、と言えるのでしょうね。
ふぅ、またひとつコインを勉強した気分ですぜ。
