茶色くてふかふかでお安いアレ
マジックの話し
6月2日の昨日は開港記念日でした。
横浜では毎年「開港祭」というお祭りが3日くらいやってます。
この日は横浜の学校が大体お休みなので、昨日も子供を連れた親子が沢山いましたね。
初めてマジックをするときにマットを使った時の事を覚えていますか?
僕の初めてのマットは、習字の時に半紙の下に敷く黒いフェイルト布でしたね。
すべり止めなど無い普通のフェルトでしたから、カードを広げるとずれていくんです。あとカードに墨とか付くんですよ。
その次はフェイルト布で自作したものでした。これは厚さが足りないのと、すぐに折り目が付いてしまうのが欠点でした
マットってかなり重要な要素でしょ?
しっかり準備してマジックを演じるのであればテーブルに敷くマジック用マットは必須だと思うのです。
でも、このマットの好みが意外と人によってバラバラだと思うのですだ。
やわらかいのが好きな人、硬くて弾力が強いほうが好きな人、硬さとかはいいから洗えるやつが好きな人、とにかくデカイのが好きな人。
演じる状況によっては大きいマットが敷けないこともありますから、持ち運びや利便性を考えて小さいサイズを好む人。
カードをよく演じる人と、コインをよく演じる人でも微妙に好みは分かれるかもしれませんよね。
勿論、マットそのものの質が悪ければお話になりません。
かなり以前になりますが、それまで使っていたマットが古くなって色褪せてきていたので、ハンズで見たことない国内メーカーのマット(3,000円くらいの)を買ってみたら分厚いゴム シートみたいな質で、コインもカードも動かないってのに当たってしまい、しょうがなく古いマットを使い続けたことがありました。
このゴムシートだったらハンズの別フロアで、メートル単位で買えるんじゃね?と思いました。
自分自身が好むマットの質感は沢山の種類を触らないと分かってきませんし、手で触ってグッドと思ってもカードを広げたりコインを滑らせたらダメでしたってことも、ある。
だから出来るだけ沢山触って使ってみたほうが良いと思うのですが、そもそも一枚の値段がそんなに安い物ではないですし、デックと違って一個買って気に入らなかったらもう使わない、と割り切れるような物でもないでしょう。
触ったことのないブランドのマットを買ってみてから「これは嫌いだな」と思っても捨てるわけにいかないし、だからと言って長く使うってこともない。
ということは割と近いうちに別のマットをまた買うことになりますから、マジックやってるとカードやコインのほかにマットも増えてくるんですよね。
マニアックな道具とか持っていなくてもマットいっぱい持っていたら凄く長くマジックやってる人だと思うんです。
まぁ、あと黒い財布いっぱい持ってる人とかもそうでしょうね。
あまり、このマットについてブランド別や質の方向性などで一覧レビューされているサイトさんは無く、「どこそこのメーカーがイイよ」という程度なので、マットのレビューを詳しくドバーっと載せてみようかな、と考えたこともあります。
でもさすがに捨ててしまったマットもありますし、黒いはずなのにテカテカ光ってるレベルで古いマットもありますので、また買い集めるのもなぁ、と躊躇しています。
どなたかが書いてくれないですかね(チラ
なかなか「これだ!」のマットには出会わないので、昔に戻り自作しました。
といっても今回作るのはフェルトとかゴム性布ではなくて、ちょっとこだわって選びました。
僕のマットの好みは分厚くてかなり柔らかいタイプなんです。
アポロが好きだったんですけど、最近あまり売っていないんですよね。
さらにアポロより、もうちょっと起毛が高いほうが良い。
そうなると、スポンジではなくて布地になるんです。
マットの方向性としては起毛の布地で、極端な話し、フカフカしているくらいが僕は好きなんですよ。
マジックマットの好みとしてはちょっと珍しいのかな、とも思いますが、それでマジックしやすいのだから仕方ない。
ユザワヤという手芸店に行き、広いフロアに男ひとりという状況の中、物凄い数の生地を確かめていきました。
1時間くらいかけていくつか候補を決めましたが、最終的にはマジック用途に、という点で考え一つに絞りました。
最後までどちらにしようか悩んだ生地があったのですが、もう片方は表面に起毛の向きの跡が残るんですね。
電車のシートとか、手で表面をさーっと撫でると撫でた部分だけ生地の表面に跡が残ります。あれです。あれがマジック中のマットに残るはちょっと嫌だったんですね。
で、購入した生地にカルトナージュの要領で型紙やすべり止めを付けていき、なかなか満足のいく良いマットが出来上がりました。
色は深いブラウンというんですか、黒よりオシャレな感じの茶色にしました。サイズはちょどA2です。
こっちがアポロ印。
でこっちが、あすぱら印
キメの大きさがだいぶ違いますね。
結構ふかふかしています。コインもカードも取りやすく、ゴム的な質感はありません。
個人的には満足なのですが、大きな欠点は埃が付きやすいことですね。
これは無視できない欠点ですが、猫がいるとどんなマットでも猫の毛が付きますから、もともとマットとコロコロは常にセットなのです。
これでお値段は材料費700円ほど。
しばらくこれを使っていくことにしましょう。
ちょっと前にDan&Daveがお高い万円のマットをリリースしてましたけど、あれの写真を見て「あ、こんな感じがいいな」と思い、今回のマットはそれを自分好みにしたものです。
でもあのマット凄いですよね。日本で買ったらウン万以上するんじゃないですかね。
使ってみたいとは思いますけど、「良い財布買ったら中に入れるものが無くなっちゃった」みたいな事になりそうな気もします。