何度かご紹介させていただいている角矢幸繁さんの書籍をまたまたご紹介。
マジックを英語で演じる際の台詞が解説されている本。
マジックの専門書は数あれど、その「英語」に焦点を当てたものは読んだことありませんので、とても新鮮な気持ちで、楽しんで読むことができました。
ちなみに何を隠そう、片言の英語「Watch!」「Take one Card!」「Back!(カードを戻して、の意)」とジェスチャーで、ネイティブの人にカードマジックを見せたことがある僕。
高校時代は英語で赤点を取りまくりました。もうホントぎりぎりでした。
正直言って英語苦手。でもマジックが好きだと英語を読むことができるから不思議ですよね(読めていないのかもしれませんが)。
本書では
「What happened ?」マジックの現象
「Watch closely !」英語のセンテンス
「How did you do that ?」マジックの秘密
「Props」必要な道具
「How to play !」マジックの解説
という段階でそれぞれトリックが解説されています。最初に可愛らしいイラストと英語でどのようなマジックなのか図示されているので、手っ取り早くどんな英語とマジックなのか分かるのが助かります。
マジックの本というよりも英語でコミュニケーションを上手く取れるようになるための本です。使える英語のみが載っているので勉強しているという感覚ではなく「あぁ、こうやって言えばいいんだ」と思えるのが良いですね。
この本自体もマジックに使えるようにちょっとした工夫がなされています。
個人的には「Sensitive Touch」という簡単なカードトリックが魅力的でした。英語で演じてみたくなるような演出です。
トリックの解説だけでなく「How do we start to perform magic?」や「Well Done!!」、「I'm in trouble!!」といったマジックのタネ以外の話題もとってもためになります。
一番最後には「マジック用語小辞典」としてマジックの専門書に出てくる単語の辞書が載っています。これだけでも英語のマジック文章を読むのに使えて便利ですよ。

「このトリックは誰それのアイディアです」と書いてるのもとても参考になります。
カチコチの専門書も楽しいですが、たまにはこういった専門書も読んでみると面白いですよ。マジック好きな方はいつどこで外国人相手に演じることになるかわかりません。簡単なセンテンスでも覚えているのでは大違いでしょう。
マジックを演じる方には是非お勧めです。