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まだまだ

マジックじゃない話し
05 /30 2009


ブログはもうやめる。



と、ここ最近ブログをはじめた友人が言いました。
その人はこのブログを知りませんし、マジックのマの字も出てこない個人ブログですが僕もちょくちょく見ていました。

なんだか独り言ずっと書いているみたいで嫌だ、だそうです。

「ブログなんて独り言そのものじゃん」
などという突っ込みはゴックンして、確かに、mixiのように訪れた人を詳しく把握できる、あるいは最初から身内のコミュニティとして活用するものならまだしも、エキサイトブログなどで個人ブログを始めると最初は人との繋がりなんて全くありませんよね。それでも閲覧者に何らかの反応を期待していると、反応が無い時は孤独な独り言に感じられるのでしょう。
そしてモチベーションが下がって止めてしまう事もあるのだと。

そこで。

ひたすらその日に起こった出来事や記念日を綴り解説する「今日は何の日?」とか、ひたすらその日に生まれた人を列挙して詳しく紹介していく「今日は誰の日?」とか、取り合えずテーマを決めてみたら?
どんなことでもある程度書き溜めると止めるのが惜しくなるもんだよ?

と言ってみました。
まぁ、それは実際にやろうと思ってたテーマだったりしますが。意味不明ですが。ちょっと昔の自分が。
どんなに「変な」テーマであろうと書き溜めれば「ユニーク」にランクアップするのです。そこまでになると何かしらコメントをくれたり反応を貰える事があるのだと思うのです。

ただ、自分で決めたテーマやスタンスで書き続けることが出来る人というのは周りからの反応が無くても続けられるのかもしれません。
そういう人って、それを書くこと自体が好きなのですよね、きっと。

使用感を書くのはとても楽しくて好きなのですが、如何せんブログではメンドクサイ点も出てきます。なのでちゃんとした形で、文章で、ブログとは別に使用感だけをポコッと取り出して残しておきたいなぁ、なんて考えています。こんなの書いているのです。

いくら書くのが好きだといっても殆ど書き直してしかも量が増えてるのだから、今の使用感分を書き終えるのすら当分先でしょう。
でも、まぁ、周りの反応がどうかじゃなくて、それ自体を好きだから続くのでしょうね、やっぱり。

「酔ってる時はショップサイトを開くな!」と言ってる気がする

本の話し
05 /28 2009
「あやし」に続き、宮部みゆきさんのミステリーをもう一冊ご紹介します。
とってもユニークな語り部と共に展開する連作長編です。

長い長い殺人 (光文社文庫)

宮部 みゆき / 光文社



小説、とひとことに言っても色々なジャンルがありますよね。
SF、現代ミステリー、時代物、ファンタジーetc
そこに登場する主人公が全て人間とは限りません。
例えば動物であったり、ロボットであったり、何かしらのモノであったり。

宮部みゆきさんの小説「長い長い殺人」で物語を紡ぐのは人間ではありません。
このミステリーには11の短編が収められています。
それぞれが独立した話でありながらも、そのストーリーが次第にかみ合っていき、最後にそれらの短編が繋がった「長編」となるのです。

それぞれの短編にはそれぞれの登場人物がいます。
でも物語を紡ぐのは彼らではありません。
誰でしょう?

彼らの「財布」です。

刑事の財布、少年の財布、旧友の財布、証人の財布など、10人の登場人物それぞれの財布が物語を紡ぐのです。
大変ユニークな展開の小説は、しかし宮部みゆきさん一流のミステリー。
それぞれの財布が語るミステリー、是非ご一読くださいな。

強請屋の財布
「でも、最初に買われたときは、あたしだって新品のぴっかぴか。きれいなもんだったのよ」
少年の財布
「このところ、僕の持ち主は憂鬱病にかかっている」


僕の財布が喋れたら、何と言っているのだろう。

マーカ・テンドー氏

マジックの話し
05 /26 2009
プロマジシャンのマーカ・テンドー氏が死去されました。

氏は癌治療を続けておりましたが、26日の深夜にお亡くなりになりました。
訃報を知って息が止まりました。世界でも有数のトップレベルマジシャンとして活躍されており、癌治療を終えてまたステージに立たれることを誰もが望んでいたはずです。

本当に、本当に残念でなりません。お通夜、告別式の日程などについてはマーカ・テンドーを復活させる会で詳細をご確認ください。

ここ最近、Broken Wandのニュースが目立ちます。とても悲しいことです。
どうか安らかに。ご冥福お祈り申し上げます。

あと10年くらい経ったらね

ドリンクの話し
05 /25 2009
4月から服用していたお薬のお陰でアルコールは一切飲んでいなかったのですが、この間そのお薬は「もういいよ」という事になったのでお酒が飲めるわけです。

ただ、不思議なもので、飲むペースがまるっきり変わりました。
以前もガツガツしていたわけではないのですが、さらにゆっくりじっくり飲むようになりました。
祖父が日本酒をチビリチビリ飲んでいたのを思い出します。

スコッチと言えばジョニー・ウォーカー。
赤ラベルを注ぎ、その時間だけはゆっくりと過ごすのです。

前田知洋さんファンからは「ブルーラベルじゃないの?」なんて言われそうです。
青なんて20代が自分で買って飲む代物じゃありません。黒ラベルですら躊躇するというに。

スベスベを目指して

マジックの話し
05 /24 2009
2日に一度のペースで書き続けたいと思っているのですけども。
1年目と2年目と3年目のモチベーション推移を週単位、月単位、年単位で計ったらピタリと一致すると思います。下がる時期と上がる時期って何が原因か分かりませんが、やっぱりあると思いました。

さて。
紙製のトランプには寿命があります。
手のコンディションや使い方によって長くも短くもなります。

長く使い込んだカードは使う人の癖にならって反ってしまい、黒く汚れ、ベタベタしてカード同士がくっ付き、綺麗に広げられなくなります。
同じカードを真っ黒になっても愛用している人の話を聞いたことがありますが、古いカードをいつまでも使っていると新しいカードを空けた時に扱い難く感じてしまう事もあるでしょう。
それに黒い汚れが目立つカードを取り出して「一枚取ってくれ」というのは少し失礼に感じる人もいるかもしれませんね。
汚れてしまったものは新しいカードに取り替えるのが良いでしょう。

でも、例えば「そんなに汚れていないのに滑りが悪くなってしまうカード」や、「容易に買い替えの出来ないカード」、あるいは「中古で手に入れた綺麗なカードの滑りを戻したい」といった場合はどうしましょう。
そのようなカードは僕も幾つか思いつきます。ArrcoのTahoe、Russell Playing Card Co.時代のAristocrat、Old STUD①などなど。
そんなカードの場合にはファンニング・パウダーを使ってみましょう。

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マスクするとメガネが曇る

マジックじゃない話し
05 /19 2009
関西は何だか大変なことになっているみたいで。
修学旅行直前で中止というのは残念ですね。

インフルエンザではありませんが、花粉なのか風邪なのか、頭がボーっとして風邪っぽいのが続いているのでマスクしています。
マスクって色々な種類があるんですね。何だか凄そうな機能の説明が書いてあるのですが、説明を読むと分かるような分からないような。
一番高いマスクが売り切れていましたけど、値段によってそれほど変わるのかな?と疑問です。

Karnival Deckのブラックバージョンが販売されました。
質や価格は同じですがデザインがちょっと異なるので、カーニバルの使用感へ写真を追加しておきました。あとちょっとだけ出品していますので宜しければ是非どうぞ。

チップ片手にカッチャカッチャ

コインマジックをはじめよう
05 /16 2009
寒かったり暑かったり寒かったり。
あと花粉も飛んでいるようで喉が凄く痒いですよ。

以前、まじしゃにずむのくっぴんさんがカジノチップのことに触れていました
それを読んで「そういえば昔チップのことを調べたなぁ」と思い出しました。
改めて記憶を頼りに調べると、通常のコインに比べると遥かに取り扱いは少ないのですが、一応シェルやフォールディングなどのギミックも作られていました。

マジック用にチップの道具を作っているお一人、Don England氏から商品を購入したのでご紹介したいと思います。正直に言いまして、貶すような意図は全くありませんが、あまりオススメできるものではありませんでした。
しかしコインと異なるチップ特有のメリットもあり、自分でギミックを作るのも簡単ですのでいろいろと参考になりました。
ちょっと長いので、興味のある方は↓からどうぞ。

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準備はちょいと大変だけど②

カードマジックの書籍から
05 /13 2009
ポーカーのテーブルにて。
マジシャン「あんたイカサマをしただろ」
ギャンブラー「おいおい、証拠でもあるのかい?」
マジシャン「俺が配ったのはクラブの3だ。Aじゃない」


カードマジックの中でちょっと他と趣向の違う「ギャンブルデモンストレーション」。カードを意のままに操れるテクニックを披露するとなると、やはり人は興味をそそられるようで。
無数に存在するデモンストレーショントリックの中で、「カードマジック事典」に載っているのは3つ。そのうちヴァーノンの「Poker Demonstration」を載せました。

「Poker Demonstration」 Dai Vernon
マジシャンはイカサマをお見せすると言い、4枚のAを取り出します。
軽くシャフルしたデックにAを載せて、説明を加えながらシャフルしていきます。
5人分のポーカーハンドを配ると、マジシャンの元に4枚のAが配られるのです。
もう一度同じようにポーカーハンドを配ってみます。2回目は普通のドローポーカーと同じように、手札から何枚かを交換できます。
配られた手札を見て「これは良い手ですね」「このカードを交換してみましょう」などと言いながら、それぞれの手札から数枚ずつ交換していきます。
一人目が交換すると「フラッシュ」、二人目が交換すると「フルハウス」、三人目は交換せずに「フォーカード」、四人目は交換して「フルハウス」となります。
四人とも強力な手札が揃いましたが、最後にマジシャンの手札を一枚だけ交換すると、なんと最強の「ロイヤルストレートフラッシュ」が完成するのです。


使う技法はオーバーハンドシャフルとカットだけで、綿密に計算しつくされた、なかなかドラマティックなデモンストレーションが演じられます。カードのセットは必要になりますが簡単に覚えられるものです。

しかし、カードマジック事典に載っている解説はあまりよろしくありません。
例えばセットの方法が書かれておらずオーダーだけ書いて「このセットを作ってね」だけで終わっています。事典の解説を読むと分かるのですが、あまりにそっけない解説でセットの意図が掴めませんし覚えられません。
それから台詞が殆ど省かれているのも残念です。シャフルする過程で述べる台詞がないとちょっとあからさま過ぎるデモンストレーションになってしまいそうです。

この手順は「The Dai Vernon Book of Magic」にしっかりみっちり解説されています。
セットの方法も図示されており、どういう意図でセットされるのか直ぐ分かりますしセット方法も書かれているため簡単に覚えられます。
台詞もしっかり書かれています。例えば、

「大抵の人はギャンブラーが秘密のテクニックでイカサマをする事を知っています。でもそれがどのように行われるのかは知られていません。今日はその秘密のシャッフルをお見せしましょう」
とか
「最初はプレイヤーの数の2倍だけシャッフルします。シンプルでしょ?」
とか
「もちろん、イカサマ師にはいつもパートナーがいて、都合の良い部分でカットしてくれるのです」

など、ヴァーノンブックを読んでみるとトリックの雰囲気がクッキリと見えるのです。
これはGanson氏の素晴らしい解説のお陰でもあるのでしょうね。
カードマジック事典ではたった2ページ分程度でしか書かれていないのが残念です。

セットが必要なトリックはそれだけで敬遠されがちですが(僕がそうなのですが)、それに加えて事典の解説があっさりしすぎで、やってみると面白いけれど実演してみる気にならないのかも、と感じたトリックでした。東京堂出版の「松田道弘のクロースアップ・カードマジック」にはほぼ原案で解説されているので、英語ヤダという場合はこの本がとても参考になります。

おやすみ

マジックじゃない話し
05 /11 2009
ちょっと忙しい。暑い。

これでもか!これでもか!

マジックじゃない話し
05 /09 2009
誰でも一度はトランプを手裏剣のように投げてみたことがあるのではないでしょうか。
僕も投げたことがあります。人に向けて投げたりすると本当に危ないので注意が必要です。
「トランプ投げて何がしたいの?危ないじゃん」と言われたら何も言えないのですが、何故かトランプには「カッコよく投げてみたい」という誘惑があるのかもしれません。

マジックの世界においてトランプ投げ、Card Throwingではスピリット百瀬氏やRicky Jay氏が有名です。Ricky Jay氏はトランプ投げのギネス記録を持っていたこともあるほどの「名手」です。
あと何気に俳優業もしているので映画にも出ていたりするそうです。
確かに独特の雰囲気を持ったおじさんですよね。

そのRicky Jay氏がトランプ投げをしていました。スイカ相手に。

「トランプ投げて何がしたいの?」と聞かれても何も言えません。でも、最後にスイカを掲げて幕が閉じる時の氏の顔は、大仕事をやりきった顔でした。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。