カードマジックをある程度続けている人であれば持っているであろう名著、100年以上前に発行されたにも関わらず今でもカードに触るならマストの一冊。
「The Expert at The Card Table」 プロがあかすカードマジック・テクニック 読んだこと無い人でもタイトルくらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか。
僕は小学生のときに図書館で見つけたのが最初。いやぁ、書かれている内容が全く理解できないくらいディープな文章でした。
でも見たことも聞いたこともない技法が沢山解説されていたので、解らないながらもよく借りて読んでいました。読むたびに自分が、なにやら危険で暗いギャンブラーの世界へ冒険しているような気分になったのをよーく覚えています。
今では
「クラシックパス」 と呼ばれる便利な技法もこの本で初めてしっかりと練習してみましたが、
「シフト」 という名前で解説されていたので僕はずっとあの技法をシフトと呼んでいました。
パスとシフト、どっちでもいいのでしょうか?
この本について語るのはとても大変なのでこの辺で止めておいて、今日は動画の話。
最近T11のサイトをチェックしていなかったので覗いてみました。
1-ON-1が沢山増えており、その中にあった動画のひとつ、
「S.W.E シフト」 。
あっ! と思いました。これは上記の本に解説されている技法なのですが、はっきり言って文章だと凄く読みにくく、動きが掴めない技法でした。小さい頃は本を片手に練習する度「こんなのどうやって見えないようにやるんだよ」と。
指の掛け方などは分かっていたのですが、実際にどういう動きをするのかが全く分かりませんでした。取り合えず7ドルで購入するか迷いつつもデモ動画だけを観てみました。
そ、そういう動きだったのかー!! 本当に「動画って便利」を実感しました。
僕みたいに動きが全然分からなかった人、デモ動画だけで十二分の収穫がありますよ。
このシフトはかなりオープンにデックを見せたまま行えるので、フェイスを向けてやればカラーチェンジに見えます。
いやー、ホントに観てよかった。ちびっ子の頃から練習していた技法だけに、下の動画を撮っているときも感慨にふけりました。
長年解けなかったパズルを解くときもこんな感じなのでしょう。
アードネスの伝えたかった動きが理解できたのです。
拙い技法と寝巻きのままで失礼。
でもこのシフト、どういうトリックで使えるのかな・・・?
パームやチェンジなど指の動きが単純で伝えやすい技法の場合は文章の方が良いと思いますが、動きの伝わりにくい技法を動画で確認できるのは良いことですね。