「牛乳の試供品どうですか~?」というおじさんが来た。
ははぁ、そういって押し売りする気だな、そんな簡単に買うものか!
と思って出て行ったら牛乳4種類と説明カタログくれた。すぐに帰った。いい人だ。
カードマジックを嗜む方々ならほぼ間違いなく持っていると思われる高木重郎さんによる名著
「カードマジック事典」は20年以上前に書かれたもの。4000円。
「マジック編」には180を越すトリックが解説されているとっても役立つ良い書籍。
でもこの名著には不満も感じています。
まず
目次です。
例えば、
「Homing Card」の解説を読みたくても、目次にはその名で書いてありません。
Homing Cardは
「ポケットへ通うカード②」と書かれているのです。②ということは①もあるわけでして、さらに③も④もあります。
これらの「ポケットへ通うカード」にはヴァーノンのトラベラーもあればサイ・エンドフィールドのカード・トゥ・ザ・ポケットも含まれるのです。
①なのか②なのか③なのか、目次を見てもどれがHomingCardか分かりません。
それから、解説がひどくあっさりしているトリックも多数あります。
ページを跨って上半分程度で解説されているものなど、「こんなトリックあったんだ」と後で気づく時もあったり。
こんな面から、カードマジック事典を改めて読んでみると意外なトリックが意外な所に書いてあったりして面白い。僕にとっては何度も読み返す本となりました。
すると、「コレは演じたこと無いけど面白そうだ」というものも見つかります。それをメモ程度に紹介してみようと思います。完全に僕自身のために。
「The Queen's Soiree (集まるカード③)」 Dai Vernon「クイーン達の夜会」という洒落た名前のトリック。
結構有名ですけどコレ人に見せたことがありません。カード以外にマットと、はがき程度のカードが必要なので予め準備してないと見せられません。
マットの四隅に置いたクイーンにポストカードを被せ、一枚のクイーンのもとに他のクイーンが一枚ずつ集まってくるトリック。コインアセンブリーのカードバージョンのような。
カードは絵札を使うので何かストーリーを盛り込んだ方が楽しいかもしれませんね。
コインアセンブリーと決定的に違うのは、スペードのQはハートのQに見せかけることが出来ないという点。コインならAコインとBコインの違いはありませんからね。
でもそこはさすがにダイ・ヴァーノン、あっさりと分かりやすい現象。裏でやっていることも小ざっぱりしたスマートな手順です。
この「集まるカード」は6種類解説が載っていますが、読んだ限りではこの作品が一番好き。

「ENCYCLOPEDIA OF CARD MAGIC から」は、記事が増えそうならカテゴリ分けしよう。