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どうやって見つけたんだろう

カードマジックの書籍から
09 /29 2009
親不知を抜きました。
麻酔が効いていたので「え?もう抜いたんですか?」という感じに終わりました。
麻酔切れたら痛いんだろうなぁ。

カードマジック事典から。

「The Gymnastic Aces(ジムナスティック・エーセス)」 by Paul LePaul
実際に手を動かしてみないと面白さがわからないトリックがありますが、ポール・ルポール氏のこのトリックもその例だと思います。
解説を読んだだけではイマイチ意味の分からない現象ですが、やってみて、あるいは誰かが演じているのを観て「あ、これは面白い!」と気づきます。

4枚のAをデックの中にバラバラに差し込んでよくシャフルします。
マジシャンはデックを2つに分け、ファローシャフルしてかみ合わせた状態に持ちます。
デックを振るごとにAが一枚ずつ、かみ合わせたデックから飛び出してテーブルに落ちます。

カードマジック事典の解説では「あれやって、これやって、こうするの」とあっさり書かれていますが、「ルポールのカードマジック」ではもうすこし詳しく、マルティプル・シフトについて解説されています。

4枚のAを取り出すトリックとしてはかなり異色ですが、見た目はとても派手で、エースが出てくる様子がなんとも面白いですね。ただ、あまりに滑りの良いカードを使うと振ったときにかみ合わせたパケットがどばっと出てきてしまうことも。

簡単だけど凄そうに見える

カードマジックの書籍から
07 /01 2009
とうとう6月は使用感を載せないで終わってしまいました。あんまり沢山載せちゃうと鈍足製作中のウェブサイト完成が遅れるから7月はちょっとだけ載せよう。

「デジブック」なるサービスが開始されました。
いつかあすぱらの写真をまとめて作ってみよう。


書籍に載っているカードトリックで「!」や「?」としたものをメモしていく例のアレです。

「WHIZ BANG POKER & ANY HAND CALLED FOR」 by Nelson Downs & Zen
前回、ヴァーノンのポーカーディールの解説でカードマジック事典のモノは分かり難いやら何やら書きました。今回もまたポーカーディールなのですが、他とはちょっとだけ違うデモンストレーション。

僕の大好きな「簡単だけど凄そうに見える」デモンストレーションです。
解説はKarl Fulves氏の「MORE SELF WORKING CARD TRICKS」から。

「もっとも難しいポーカーディールのひとつは、相手に任意のハンド数を言ってもらいその人数分を配りながら自分に良い手を持ってくるデモンストレーションである」
みたいな始まりで解説されている「WHIZ BANG POKER」、つまりデモンストレーションを行う前に相手に架空の人数を言ってもらい、例えば5人と言われたら5人分のポーカーハンドを配りながら、自分に強いカードを持ってくる、というデモンストレーション。

マジシャンが自分で勝手に5人分くらいのハンドを配るのではなくその場で配る人数が決まるため準備が難しいのですね。
一番単純に考えるとパスを駆使してなんとか出来そうですが難易度が高くなるでしょう。僕にはトップにある4枚のAをリフルシャフルしながら好きな枚数目に持ってこれるような技術はありません。

WHIZ BANG POKER
ネルソン・ダウンズによる技法のいらないポーカーディール。
相手に任意の数を言ってもらい、その人数分のポーカーハンドを配ります。マジシャンの手元にはその中で一番強いハンドが揃います。

超簡単に出来ます。超です。
ただ、7人以上の人数を言われると厄介なのでサイコロを転がして(6までしか出ませんからね!)人数を決めると良いのかな、と思いました。

ANY HAND CALLED FOR
Michael Zenによる技法のいらないポーカーディール。
こちらは「任意のハンド名」を言ってもらい、直ぐにその役を相手に配ってみせるというもの。
「ワンペア!」でも「フルハウス!」でも、何でも構いません。言ってもらった後に相手へ5枚のカードを配ると希望通りの役が揃っています。
サム・ザ・ベルホップを演じている時のビル・マローン並みにシャフルしながらこれを演じれば超絶テクニックを持っているように見せられるかもしれません。

これも超簡単に出来ます。超です。

ただ、これらはかなり軽いデモンストレーションになります。ヴァーノンのポーカーディールのように「見ごたえある現象」には成り得ません。
一発芸的なポジション。不意を突いて見せると「あれ?今の凄くない?」なんて思われるようなモノかもしれません。超簡単ですけど。

準備はちょいと大変だけど②

カードマジックの書籍から
05 /13 2009
ポーカーのテーブルにて。
マジシャン「あんたイカサマをしただろ」
ギャンブラー「おいおい、証拠でもあるのかい?」
マジシャン「俺が配ったのはクラブの3だ。Aじゃない」


カードマジックの中でちょっと他と趣向の違う「ギャンブルデモンストレーション」。カードを意のままに操れるテクニックを披露するとなると、やはり人は興味をそそられるようで。
無数に存在するデモンストレーショントリックの中で、「カードマジック事典」に載っているのは3つ。そのうちヴァーノンの「Poker Demonstration」を載せました。

「Poker Demonstration」 Dai Vernon
マジシャンはイカサマをお見せすると言い、4枚のAを取り出します。
軽くシャフルしたデックにAを載せて、説明を加えながらシャフルしていきます。
5人分のポーカーハンドを配ると、マジシャンの元に4枚のAが配られるのです。
もう一度同じようにポーカーハンドを配ってみます。2回目は普通のドローポーカーと同じように、手札から何枚かを交換できます。
配られた手札を見て「これは良い手ですね」「このカードを交換してみましょう」などと言いながら、それぞれの手札から数枚ずつ交換していきます。
一人目が交換すると「フラッシュ」、二人目が交換すると「フルハウス」、三人目は交換せずに「フォーカード」、四人目は交換して「フルハウス」となります。
四人とも強力な手札が揃いましたが、最後にマジシャンの手札を一枚だけ交換すると、なんと最強の「ロイヤルストレートフラッシュ」が完成するのです。


使う技法はオーバーハンドシャフルとカットだけで、綿密に計算しつくされた、なかなかドラマティックなデモンストレーションが演じられます。カードのセットは必要になりますが簡単に覚えられるものです。

しかし、カードマジック事典に載っている解説はあまりよろしくありません。
例えばセットの方法が書かれておらずオーダーだけ書いて「このセットを作ってね」だけで終わっています。事典の解説を読むと分かるのですが、あまりにそっけない解説でセットの意図が掴めませんし覚えられません。
それから台詞が殆ど省かれているのも残念です。シャフルする過程で述べる台詞がないとちょっとあからさま過ぎるデモンストレーションになってしまいそうです。

この手順は「The Dai Vernon Book of Magic」にしっかりみっちり解説されています。
セットの方法も図示されており、どういう意図でセットされるのか直ぐ分かりますしセット方法も書かれているため簡単に覚えられます。
台詞もしっかり書かれています。例えば、

「大抵の人はギャンブラーが秘密のテクニックでイカサマをする事を知っています。でもそれがどのように行われるのかは知られていません。今日はその秘密のシャッフルをお見せしましょう」
とか
「最初はプレイヤーの数の2倍だけシャッフルします。シンプルでしょ?」
とか
「もちろん、イカサマ師にはいつもパートナーがいて、都合の良い部分でカットしてくれるのです」

など、ヴァーノンブックを読んでみるとトリックの雰囲気がクッキリと見えるのです。
これはGanson氏の素晴らしい解説のお陰でもあるのでしょうね。
カードマジック事典ではたった2ページ分程度でしか書かれていないのが残念です。

セットが必要なトリックはそれだけで敬遠されがちですが(僕がそうなのですが)、それに加えて事典の解説があっさりしすぎで、やってみると面白いけれど実演してみる気にならないのかも、と感じたトリックでした。東京堂出版の「松田道弘のクロースアップ・カードマジック」にはほぼ原案で解説されているので、英語ヤダという場合はこの本がとても参考になります。

準備はちょいと大変だけど

カードマジックの書籍から
04 /06 2009
とりあえず「目次」と「早見表」に分けてみました。ブログでやることではないなぁ、、、、
出品デックは早見表に移しました。ちょっと増えてます。

カードマジック事典から。
「Unbelievable(アンビリーバブル)」 Michael Shields,Bascom Jones
あらかじめ準備が必要なカードマジックでは「ねぇ、トランプ切っていい?」と言われると困ってしまいますね。マジシャンは自分でシャフルしてみせることで切り抜けることも多いです。
でも観客自身の手でシャフルさせれば、これほど説得力のある公明正大さもないわけで。観客自身の手でシャフルされたカードがあり得ない一致を見せるカードトリックです。

観客にデックをリフルシャフルしてもらい、好きなだけカットして混ぜてもらいます。
スペード&ハートか、クラブ&ダイヤの一方を選んでもらい、選ばれた2つのマークのカードを取り出していきます。
観客は自分の選んだ2つのマークのパケット、マジシャンは選ばれなかったマークのパケットを裏向きで持ちます。
マジシャンは自分のパケットのトップから一枚ずつ、表向きにしながらテーブルに配っていき、観客は自分のパケットトップから裏向きのまま、マジシャンの置いた表向きカードの上に一枚ずつカードを置いていきます。
こうして26組の表と裏のペアが出来上がりました。
このうちの1つを見てみると、なんと色と数が「スペードのAとクラブのA」のように一致しています。そして他の全てのカードも同じように一致しているのです。

準備がちょっと必要ですが簡単です。ただ、その分タネも見破られやすいでしょう。ちょっと考えれば「多分、ああだろうな」と予想できてしまい、しかもそれが当たっているはずです。

これと同じコンセプトの壮大なカードトリックをTamariz氏が演じている動画を見つけました。

ちょっと長いですがお楽しみください。勿論ノーマルデック2つだけで演じています。生ピアノをバックにカードマジックを演じるなんて、お洒落ですねぇ。リー・アッシャー氏のウェブサイトで5月8日にジェリーが販売されるそうです。
これから毎年「77デック」販売することになるみたいですね。価格はまだ分かりません。
期待していたよりもずっと数が少なく一年に一度しか販売しないので、価格は安くしてくれることを願っています。何十ドルもするようでは、現在出回っているジェリーの価格に影響がないかもしれませんからね。

だって気楽でしょ?

カードマジックの書籍から
01 /14 2009
眠る前
ふと思い出すレポート課題
かけた布団を戻す冬の夜

こういうの、気づいちゃったらもうダメなんですよね。気づかないまま寝てしまえば自分に言い訳が付くものの、気づいちゃったらもうやるしかないのです。

カードマジックの本から「!」や「?」としたトリックをピックアップする、の第5回目くらい。

「Diamond Mine(2人の選んだパケット)」 考案者記載無し
東京堂出版の「カードマジック事典」には沢山のトリックが紹介されていますが、解説がひどくあっさりしているものも多く、このトリックもその1つ。
「方法」はたったの6行で済んでいます。トリックの名前がちょっとステキ。

2人のお客さんにそれぞれ25以下の数字を思い浮かべてもらいます。
デックを二分してそれぞれ渡し、思った数だけテーブルに配ってもらいます。
配ったパケットをお客さん同士で交換して、さらにそれぞれ2分してもらいます。
テーブルにはお客さん自身に配ってもらったパケットが4つできました。
このトップカードを見るとフォーオブアカインドが揃うのです!

初心者向け解説書によく同じような現象が載っていますね。
事細かに現象を書くとカードトリック好きな人には簡単に予想できてしまうトリックなのですが、全部お客さんの手で行われたような印象を与えるので(実際9割はお客さんの手によるものですが)、ノンマジシャン相手にこれを演じると効果大です。

タマリッツ氏ならちょっとしたミスディレクションやワンポイントの工夫でマジシャンにも通用するトリックに仕上げてしまいそうだ、なんて思いながら読みました。
読み飛ばしてしまいそうなくらいあっさりと紹介されているのですが、お洒落な名前が付いていて演じやすいので気に入ったトリックなのでした。練習しない僕はこういうトリック好きなんですよね。簡単で相手が進めてくれるから。

あすぱら

トマト・お酒・カードマジック好き。
最近はレザーアイテムをチマチマ作っております。